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2006年07月17日
胃がん検診(がん)
胃がんについて
胃がんとは胃の内部、粘膜部分に悪性のがん細胞(上皮性悪性腫瘍)が認められる病気で、年令や食事、胃の病気によって発生の可能性が変わってきます。どちらかというと50歳代以降に発生しやすいがんで、性別では女性よりも男性に多く見られます。最近では肺がんにトップの座をゆずりましたが、今でも多くの日本人がかかりやすく、死亡原因となるがんの一つとして位置しています。
ただこれには一つのからくりがあります。肺がんは胃がんより早期発見が難しいため、死亡率が高いのです。実は肺がんの死亡率は胃がんを抜いてトップですが、その一方で患者数自身は今でも胃がんの方が多いのです。
胃がんの原因
胃がんの発生要素は主に濃い濃度の食塩や焦げの部分、そして胃かいようの原因とされているピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリという細菌)と言われています。胃炎などの炎症が起きた後に、粘膜ががん化しやすいため、慢性胃炎を起こす原因はすべて胃がんの原因となりうるとされています。また、肺がんの主原因でもあるたばこが胃がんを増やす一因であることも明らかになっています。特に食塩がらみの食生活の無理、胃への過負荷が大きな原因となります。「胃への過負荷」という意味では、ストレスなども原因となります。アルコールの摂取も原因の一つとしてあげられています。
他に、遺伝子の力を自分で修復する能力が劣っている遺伝子を持っていると、自己修復がかなわず、がんが発生する可能性が高くなるようです。親戚に胃がんが多い場合、リスクは高くなると思って良いでしょう。
胃がんの症状
患部、すなわちみぞおちや胃の部分の突き刺さるような痛み、違和感、食欲不振や吐き気などが主な症状としてあげられます。これらは胃かいようや胃炎とほとんど違いがありません。現在胃かいようについては効果的な薬が気軽に薬局で手に入るため、症状から胃かいようと勝手に判断し、これらの薬を服用して「胃がんにより発生した」胃かいようを治し、胃がんそのものに気がつくのが遅れてしまうという事例があるようです。
胃がんが進行すると、飲み食いがしにくくなる、食べ物の好みが変わってくる、吐き気やおう吐、貧血、体重が減るなどの症状が出るようになります。また患部を手で触るとしこりが分かるようにもなります。
胃がんの予防
胃がんを予防するには発症要因となる「塩分過多」「食べすぎや焦げを食する、精神的な面からなど胃へのストレス軽減」「禁煙」など、胃かいようや胃炎への対処とさほど変わらない手立てが考えられます。
また、規則正しい食生活、良質のたんぱく質を積極的に採る、刺激の強い食べ物や飲み物は避けるなど、食生活の面での注意も多いにリスク軽減が期待できます。特にビタミンCやカロチノイドなどを含む生野菜や果物を摂取すると、統計学的に胃がんが少ないことが分かっています。
胃に負担をかけるようなことをひかえれば、自然に胃がんを防止できると考えれば間違いはなさそうです。
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