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2006年07月17日

エイズ(HIV)検診(性病・性感染症)

2006年07月17日 08:22 | 解説 , 性病

エイズについて

エイズ(AIDS:Acquired Immunodeficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)とは20世紀最後にして最大の難病ともいわれている病気で、当初は同性愛者や麻薬常用者に感染者が多かったことから、反社会的な病気であるとされ偏見を産み出す元になりました。日本ではある種の血液製剤で感染が広まるという悲劇も起きています。現在ではHIV(Human Immunodeficiency Virus、ヒト免疫不全ウイルス)に感染して起きる病気ということが分かっています。

この病気は発病すると身体を他の病気から守る免疫機能が失われてしまい、身体の抵抗力が低下し、さまざまな感染症や悪性腫瘍にかかり、最悪死に至ってしまいます。つまり、エイズそのものが致死性のものではなく、エイズによって本来人間ならば自前の免疫力で弾き返せるはずの病気に発病してしまい、まいってしまうというわけです。

HIVに感染しても即エイズになり症状が出る(免疫力の低下と他の病気の発病)わけではありません。HIVに感染してから症状が出るまでの間を潜伏期間と呼びますが、この期間はヒトによっては15年以上もの長きに渡る場合もあります。

エイズは現在の医学では残念ながら完治させる治療薬や治療法は見つけ出されていません。一方でHIVは感染力が弱く感染経路も限定されているので、予防はほぼ確実に行えます。

日本では2005年にはHIV感染者が832件、エイズ患者が367件報告されています。ただし未検査の潜伏的感染者はかなりの数がいるものと見られ、その掌握が大きな課題となっています。

エイズの原因

上記にも説明したように、現在ではHIVによるものということがはっきり分かっています。このウイルスによって発病するのです。ただ、直接的・医学的な原因の説明はそこで終了ですが、間接的にはHIVを感染させるような多種多彩な外的要素(貧困や栄養不足、不衛生、性倫理の問題)も原因であるとし、これらについても改善をうながすべきだと主張する人もいます。

一方、HIVそのものの発現についてはまだ分からないことが多く、はっきりしていません。

エイズの症状

HIVによってエイズが発病すると、その性質からさまざまな併合病が発病しえます。当初は発熱、下痢や肺炎、体重の減少やけん怠感、食欲不振、脳症などのインフルエンザのような症状が起き、その後エイズの実情がはっきりしていなかった時によく名前が上がったカリニ肺炎やカポジ肉腫、悪性リンパ腫、カンジダ症などを併発します。

エイズの予防

現在のところHIVの感染経路は「血液などの体液や血液製剤、注射器経由」「母子感染」「性行為」の三つが考えられています。これらの要件に注意すれば、ほぼ100%感染は防げるのです。特に性行為における感染は、感染の受け手側が気がつかないうちに感染する場合もあり、昨今は日本でも問題視されています。

また、十分な栄養の補給とベンタミジンの投与による肺炎の予防により、エイズの発症を抑える場合があることも報告されています。ですがこの手法も確かなものではなく、またあくまでも上記方法などと共に対処方法でしかなく、治ゆ的予防方法は今にいたるも分かっていません。

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