マスクと火災警報機がベストセラー!? 年末年始の人気商品の秘密をチェック

2009年02月08日 12:00

火災警報機イメージ巡回しているサイトの一つ、日経BPで気になる記事が目に留まった。いわく、【楽天市場でこれまでとは変わった防災グッズが売れている】という。具体的には「新型インフルエンザ防護マスク」「住宅用火災警報器」の2種が新顔として登場しているというのだ。気になる事柄でもあり、記事を読みつつ自分でもチェックしなおしてみることにした。

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元記事では楽天市場のランキングへのたどり着き方(「楽天市場」→「ランキング」→「全ジャンル一覧」→「キッチン・日用品雑貨・文具」→「防災関連グッズ」※週間)
を説明したのち、上位三十位までの『ランキング』を掲載していた。せっかくなので「現時点」で集計し直してみた。

けむり、けむり、けむり……言葉通り「けむにまかれた」ような状態。
けむり、けむり、けむり……言葉通り「けむにまかれた」ような状態。

1位 住宅用火災警報器……24種類
2位 新型インフルエンザ防護マスクなど……3種類
3位 保存食……1種類
4位 防災セット、ライト……各1種類


元記事以上に片寄った傾向になっていた。元記事では「新型インフルエンザ防護マスクなど」が含まれていることについて「新型インフルエンザは災害だ」と再確認した上で、健康保険組合の案内などで「新型インフルエンザ対策の防護マスクは2か月分ぐらいを備蓄した方がよい」などの話が紹介され、そのような動きがマスクの「動き」を加速させたと説明している。

確かにこれについては当方でも心当たりがある。今は収まりつつあるが、昨年末から今年頭にかけて、新型インフルエンザ対策マスク(N95やN99、さらには普通のマスク)がアマゾン経由で山のように売れた時期があった。2008年の正月にはNHKで新型インフルエンザの特集が組まれて国会でも取り上げられたほどだったが、2009年には新規番組は無かったはず。当時はちょっと頭をかしげていたが、これで納得がいった。各機関でそのような注意書きを配布していたというわけだ。


火災警報器のポスターイメージ一方、現時点でランキングを「警報機の宝石箱やぁ~」状態にさせている状況は、元記事の最後に一文だけ掲載されている、「消防法が改正され、すべての住宅に火災警報器などの設置が義務づけられたため」。【総務省消防庁】によれば、新築住宅では2006年6月1日から、すでに建設済みの住宅ではそれぞれの市町村条例で定められた日から、設置が義務化される。

埼玉、千葉、青森など(一部のぞく)ではすでに2008年の時点で義務化が施行されている一方、東京は2010年、その他多くの地域では2011年からと、もう少し先の話になっている。しかし施行そのものは決定事項なので、今のうちにつけておくにこしたことはない、という判断が働いたのかもしれない。

法令の改正や自治体・団体などの動きで商品ニーズが興り、実際のランキングが動く。その「動き」を知らない人(今回の当方のような例)にとっては、ランキングが動いて逆に法令の改正などを知ることが出来る。ランキングは人の流れをつかみとれる仕組みの一つとはいえ、非常に興味深いことをあらためて知らされたお話ではある。

(最終更新:2013/09/01)

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