大手企業の第3四半期決算発表を間近にひかえた状況…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、三週連続の売り超し(2009/02/06)

2009年02月06日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は2月5日、2009年1月26日から1月30日(1月第4週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによるとこの週に外国人投資家が株を売った総額は2兆6063億0956万1000円なのに対し、買い総額は2兆3694億6914万2000円となり、差し引き2368億4041万9000円の売り超しとなった。これは先週に続いて三週連続の売り超しとなる。なお個人・証券会社は売り超しに転じ、法人のみが引き続き買い超しの状態になっている(【最新発表リリース、PDF】)。

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1月26日から1月30日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……5073億9119万4000円/8371億1840万0000円(3297億2720万6000円買超)
・個人……1兆2953億3254万0000円/1兆1759億8198万3000円(1193億5055万7000円売超)
・外国人……2兆6063億0956万1000円/2兆3694億6914万2000円(2368億4041万9000円売超)
・証券会社……1305億1912万5000円/1203億4165万8000円(101億7746万7000円売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))

また、この15週間における外国人投資家の動向は次の通り。

10月14日～17日……2039億8125万1000円売超
10月20日～24日……651億0249万7000円売超
10月27日～31日……4163億5485万3000円売超
11月4日～7日……1944億0524万7000円売超
11月10日～14日……3382億7597万8000円売超
11月17日～21日……5143億1077万0000円売超
11月25日～28日……353億9015万7000円買超
12月1日～5日……3502億8486万6000円売超
12月8日～12日……1880億9776万1000円売超
12月15日～19日……912億8884万9000円売超
12月22日～26日……1363億4896万8000円売超
12月29日～30日……140億4649万4000円売超
1月5日～9日……392億0509万8000円買超
1月13日～16日……3045億4831万8000円売超
1月19日～1月23日……2589億1419万8000円売超
1月26日～1月30日……2368億4041万9000円売超

相変わらず外国人投資家は売り超しのまま。1月初週の買い超しは量も少なかったし、お年玉のようなものだったのだろうか。今回該当週は26日に直近一か月の最安値をつけたあとやや持ち直し、金曜日にまた下げるという、気分的にはあまりよろしくない状況が続いている。段々と上値を押さえつけられているような感がある。大手企業の第3四半期決算発表を間近にひかえ、下方修正の嵐に備えているのだろうか。

今週計測週はついに個人や証券会社も売り超し。かろうじて自社株買いかと思われる法人だけが買い超しの状況。買い超し額も前回週よりさらに増えている。

状況的にはかんばしくない業務成績だということは事前に分かっていても、やはりいざ実際に下方修正が相次ぐと投資家のマインドは落ち込んでしまう。そう考えると、今後も相場展開に対しては注意深く監視を続ける必要があるだろう。

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