今調査は2009年1月16日から21日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は437人。男女比は52.4対47.6で、年齢階層比は20代12.1％、30代47.6％、40代31.4％、その他8.9％。

主食のパンやめん類ですら大きく値上がりし、財布のヒモも堅くなる一方の昨今だが、スイーツへの魅力に打ち勝つ人はさほど多くはあるまい。節約しなければと思っていても、お弁当や惣菜の横のコーナーに並べられているスイーツたちから光り輝く「食べてぇ～」というオーラが発せられているのを感じ、気がつけばレジに彼らを運んでいたという経験を持つ人も多数いるはずだ。

それらのスイーツをはじめとするデザートを購入する場合、どこに買いに行くかについて複数回答形式で尋ねたところ、もっとも多かったのは「コンビニ」で、実に68.7％と7割近く。

デザートを買いにいくときはどこへ?(複数回答)

傾向を見てみると、まず圧倒的に「コンビニ」の回答率が高いこと。コンビニ側でもデザートを集客アイテムの重要な要素と位置づけているようで、それこそ毎週のように新しいデザート・スイーツが登場する。専用のコーナーが設けられている店も数多く、そのエリアだけを見るとまるでスイーツ専門店のようですらある。まさに「デザートの宝石箱」状態。色とりどりで見ているだけでも楽しい「あのコーナー」は、人によっては危険地帯ですらある(笑)。

この「コンビニ・デザート」派は女性だけでなく男性も、というよりむしろ男性の方が回答率が高い。手身近な場所にあり、他のアイテムと共に気軽に(男性でも気兼ねなく)購入できるのがポイントだろう。

「スーパー」も過半数の人が回答しているが、女性と男性との間には20ポイント近い差がある。女性は主婦として食材を購入する際に一緒に、というパターンもあるが、男性の場合は「デザートだけを買いにスーパーにいくのはどうもな」という気後れがあるのかもしれない。その観点では「デパート」も似たようなもの。

「気後れ」という点では「専門店」も同じはずなのだが、男女差は「スーパー」ほどではない。割り切って購入できる、あるいは「お土産として買うんだから、問題ないでしょ?」という自己説明ができるから、なのかも(経験者は語る)。

ともあれ、少なくとも今回の調査母体の中では、コンビニはいつのまにかデザートのメッカとなりつつあることが把握できる。商品開発力では専門店に負けるとも劣るところがなく、展開力では他業種をはるかにしのぐ。これでは人々の注目が専門店やデパート、スーパーよりもコンビニに集まるのもいたし方あるまい。