面倒だ 忙しいから 痛くない 歯医者に行かない 理由はさまざま
2009年02月04日 08:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年2月3日、歯科医院(歯医者)への通院に関する意識調査結果を発表した。それによると、歯科医院に行かない理由でもっとも多いのは「行くのが面倒だから」で約4割の人が同意していたことが明らかになった。次いで「仕事が忙しい」「悪いところはないと思っている」が上位についており、一部で言われている「おサイフ事情が厳しいから歯医者を敬遠する」、子どものような「痛いから」「怖いから」という意見はあまり当てはまりそうにもないようだ(【発表リリース】)。
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今調査は2009年1月14日から17日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は468人。男女比は52.6対47.4で、年齢階層比は20代11.3%、30代53.2%、40代26.3%、50代6.4%、その他2.8%。
本来なら歯垢を取ったり、虫歯の検査のためにも年に一度は足を運ぶ方がよいのだが、虫歯が悪化したり歯茎が痛くなるなど具体的な症状が出てこない限り、人はなかなか歯医者へは行かないもの。「治療をして痛みや各種リスクから開放される」メリットよりも「痛い思いをする」「長時間拘束される」などのデメリットの方が強いからだろう。また、「これくらい大丈夫」「勘違いだ」など自分で自分を強制的に納得させる部面もあるかもしれない。
現在治療中、あるいは治療が終わったばかり以外の人で、治療に行っていない人に具体的にその理由を選択してもらったところ、一番多かった意見は「行くのが面倒だから」で4割以上を占めていた。
歯医者に治療に行っていない理由は?(現在治療中・治療が終わったばかりの人を除く)
海外のように一度でほぼ治療が済む事は無く、何度も治療してもらわないと完治できない日本の歯科治療のスタイルでは、余計に「面倒」と考えられても仕方がないかもしれない。ほぼ同じような原因をもとにしているのが、第二位の「仕事が忙しいから」。何回も時間をとられるのは、仕事のスケジュールとの兼ね合わせを考えると難しい、ということだ。
第三位には「悪いところはないと思っている」。そもそも歯痛を感じた時点で、かなり虫歯は進行しているともいえるが、「痛くなければ虫歯じゃないモン」という考え方もあるのだろう。一方、子どもの意見には多いと思われる「嫌いだから」「怖いから」は用意された選択肢の中ではもっとも同意する人が少なかった。
子どもの時分は「痛い・怖いから歯医者に行きたくない」、しかし大人になると「面倒だから」「忙しくて時間がない」など、日々の生活に追われる形で歯医者を敬遠したくなる。歯医者嫌いの理由の変化にも、自分が大人になったことを再認識させられる材料がある、と考えれば、感慨深くなるかもしれない。
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