ゲームソフトランキング更新、テニスでがんばるマリオたち

2009年02月02日 06:30

ゲームイメージメディアクリエイトが発表した1月19日~1月25日の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、今回計測週のトップの座についたのは、先週に続き『Wiiであそぶ マリオテニスGC』だった。かつてGC(ゲームキューブ)で発売されていたタイトルの中から、Wiiコントローラーを使えば何倍にも楽しめる作品を厳選してWii用にアレンジしたシリーズ「Wiiであそぶセレクション」の第三弾。テニスのラケットを振るアクションがそのままWiiコントローラーで実体験できるという仕組み。リモコンの角度を変えてスピンショットを振り打つなど、多彩なショットも入力可能。通信対戦が出来ないなど残念な点もあるが、「Wiiであそぶセレクション」シリーズではもっとも評判が高く、クチコミによる相乗効果が生まれている模様。

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第二位には新作のロールプレイングゲーム『FRAGILE~さよなら月の廃墟~』が。廃墟となってしまった近未来で、自分以外の人間を探していくという廃墟探索型のロールプレイングゲーム。Wiiリモコンで懐中電灯を操作して暗い場所を探索したり、集音器代わりに用いて気になる方向へリモコンを向けて聞き耳を立てるなど、リアルな操作ができる。基本的なシステムや訴えかけている部分には評判が高いが、「作りこみ」が今ひとつという意見も多い。多くの人に共通しているのが「惜しい」という評価。方向性が「空振り三振」というわけではなく、むしろ「ホームラン級のファールチップ」に近い雰囲気なので、次回作に期待したい。

第三位はランキング外から再浮上した『太鼓の達人Wii』がランクイン。専用のコントローラー「太鼓とバチ」を用いて、叩くリズムを実際の曲に合わせていく、いわゆる「音ゲー」の和太鼓版。最近のヒット曲や誰もが知っているあの名曲があわせて70曲収録。太鼓のバチとWiiリモコン2つを用意することで、二人での共演も可能。「太鼓とバチ」コントローラーの反応が悪い・音が大きい(大きな音が出るほど強く叩かないと反応しない)という感想が多く、歩留まりが悪いのでは、という推測もある。

第四位にはトップタイトル同様に「新作だけど新作じゃない」『ジルオール インフィニット プラス』が。1999年にプレイステーション用で発売された「ジルオール」に、容量の都合でカットされた部分を加えた増補リメイク版「インフィニット」(プレステ2用)をプレイステーションポータブル用にコンバートしたという、複雑な経緯を持つ作品。プレイヤーは冒険者の一人となり、色々な冒険をこなしていくフリーシナリオ制のロールプレイングゲーム。「コンバートした」とはいえ、新キャラの追加やプレステ2では仲間に出来なかったキャラクタを仲間にできるなど、プレステ2版のプレイヤーでも楽しめる仕組みが各所に用意されている。自由度の高さから「何をすればよいのか分からない」という人もおり、さらにシステム的な問題点(ロードが長い)を指摘する声も多い。その一方で面白い、という話も多く、意見が分かれている。次週以降でもう少しはっきりとした意見が入ってくるだろう(個人的にはむしろ大昔のタイトル「アプサラス」を思い出してしまった)。

今週は先週と比べれば販売数そのものがひかえめで、年明けの年末年始ラッシュも一段落ついたという形。年度末の新作ラッシュに向けて、多くのメーカーが息を潜めているという感じだ。景気があまりよろしくない昨今、「売れるタイトル」「売れないタイトル」の選別がより顕著に現れることもあり、各メーカーとも発売タイミングや発売後の動向には、これまで以上に神経質になっているきらいもある。今週は新旧おりまぜたランキングとなったが、次週はいかなる展開を見せるのか。引き続き注目したいところだ。

(最終更新:2013/08/12)

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