本を買う 場所は書店が ナンバーワン ネット経由も 4割を超えて
2009年02月03日 08:00
インターワイヤードが運営するネットリサーチのDIMSDRIVEは2009年2月2日、読書に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、書籍を買うシーンがもっとも多いのは「書店」で8割以上の人が回答していた。一方インターネット経由の購入も4割強を占めており、確実に「ネットで本の購入」という手立てが広がっていることが確認できる(【発表リリース】)。
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今調査は2008年10月29日から11月13日までの間、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は9566人。男女比は50.2対49.8、年齢階層比は40代2996人、30代2992人、50代1542人など。
本を買える場所は実に多彩に及ぶ。書店はもちろん古本屋、コンビニ、スーパーマーケット、駅の売店、そしてインターネット経由。どこで購入しても本には違いないのだが、個々の事情やライフスタイルで愛用する手段は異なるはず。そこで、「どこで本を購入することが多いか」について(本を買う人に)複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「書店」で82.2%を占めていた。
本はどこで購入することが多いか
本を買う人の8割強は「書店で買い」、4割強は「インターネットで購入する」と答えている。この調査自身がインターネット経由で行われていることを考慮すると、「書店8割強」はかなり多い数といえる。「書店のみ」「インターネットのみ」の設問・選択肢がないので推測になるが、インターネット環境が使える人による回答であるにも関わらず、ネット経由での購入が半数にも満たない状況を見ると、「インターネットのみ」で購入する人はそれほど多くは無く、逆に「書店だけ」で本を購入する人はそれなりにいるのだろう(ちなみに当方(不破)も併用派である)。
なお、「インターネット経由で購入する」と回答した人を年齢階層別で見ると、10代がもっとも多いのは納得がいくとして、意外に30~40代が高いことが分かる。
年齢階層別インターネット経由で本を買う人の割合
さらに驚くべき事は、60代以上でも3割以上の人が「本をネット経由で買う」と回答していること。繰り返しになるが調査そのものがインターネット経由なため、それなりにITリテラシーを持つ人が調査母体になっているという面はあるが、それでもこの割合の高さは注目に値する。「高齢者はパソコンを毛嫌いする」というイメージを改める必要があろう。
考え直してみれば、ネット経由なら、老若男女すべての人向けへの本が用意されている。本屋によって違う品揃えでがっかりすることも無い。重い書籍を持ち帰る必要もない。あるいはネット書店は将来的に、若年層よりもむしろ高齢者にとって欠かせないサービスとなるのかもしれない。
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