ネットの検索は本屋での購入も後押しする!?7割が「ネットで検索したあと本屋で購入」

2009年02月06日 06:30

本屋イメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年2月5日、書籍情報のインターネット検索と実際の購入との相関関係に関する事情調査の結果を発表した。それによると、本の購入を検討する時にインターネットで情報を検索した人の7割が、店頭で購入しうると答えていたことが明らかになった。「インターネット上で購入する」の回答8割近くに迫る値を示しており、一概に「ネットでの情報配信」=「書店離れ」とも言い難いことを示唆しているといえる(【発表リリース】)。

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今調査は2009年1月14日から17日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は468人。男女比は52.6対47.4で、年齢階層比は20代11.3%、30代53.2%、40代26.3%、その他9.2%。

本の購入を検討する時に、インターネット上で情報を検索した経験がある人は実に82.3%に及ぶと同調査では出ている。それではその82.3%に対し、ネット上で情報を検索したあと、どこで本を購入するのかを尋ねたところ、「インターネット上で」という回答が78.2%に達していた。「ネットで検索、そのまま購入」というパターンだ。

ネットで検索した後、本をどこで購入するか(複数回答)
ネットで検索した後、本をどこで購入するか(複数回答)

ところがその一方、「ネットで検索、だけど店頭で購入」という人も7割を超えていることが見て取れる。年齢階層別に見ても(元々「ネットで本の情報を検索する人」という振り分けがあるからか)、一様に同じ割合で「ネット」「店頭」の差が出てはいるものの、多数の人が「店頭で買う」と答えていることになる。年齢が経るにつれて購入頻度そのものが減っているのは、そもそもネットで検索をする時点で購入のモチベーションが低いのかもしれないが、詳細はこのデータからだけでは分からない。

ネットでの本の情報提供は
(ネット通販だけでなく)
店頭での購入を後押しする
効果も発揮する

「ネットで検索、ネットで購入」が一番スムースな購入経路で、ネット通販側もそれを望んでいるはず。にも関わらず、ネットで情報を検索した後に店頭で購入する割合が多いのは、「(在庫があればの話だが)一刻でも早く手に入れて読みたい!」という強い願望があるがための行動なのだろう。例えば定期発刊週刊誌の場合、「今週は発売週だっけ?」とネット上で検索し、該当週だと確認できたら、わざわざネットで買うよりも近所の本屋や駅の売店、コンビニに行った方が速い。もちろん在庫が無いかもしれない既刊誌などは別だが、新刊や雑誌の場合はこのようなパターンが多いものと思われる。

インターネットでの情報は当然ながらインターネット上での購買を後押しする。しかしそれと同時に、一見相反する立場にあるはずの店頭販売をも多いに動機付けさせるだけの効果はある。今回の調査結果ではそのような購入傾向の推測を裏づけさせるだけのデータ足りうるといえよう。

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