6歳の男の子が誕生日に受け取った、最高のプレゼント
2009年02月01日 12:00
いくつになっても誕生日は嬉しいものだが、子どもにとってはとりわけ「楽しいイベント」の一つ。普段は食べなれないごちそうでテーブルが埋め尽くされ、家族みんなや友達が自分をこの世界の主人公であるかのように取り扱い、普段は絶対手に入らない、ステキなプレゼントももらえるかもしれない。【Mail Online】が伝えた、アメリカのネバタ州に住む6歳の男の子、Gabriel Hurlesくんもまた、誕生日にとても嬉しいプレゼントをもらった子どもの一人。
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Gabrielくんは学校の教室で開かれた誕生日パーティーで、ごちそうの一つであるカップケーキに夢中になり、包装された大きな箱に気がつかなかった。「キミへの誕生日プレゼントだって。開けてごらんよ」。Gabrielくんが級友にせかされて大きな箱を開けてみると……
誕生日プレゼントの中に入っていたのは……「お父さん!」
「お父さんだよ!」中に入っていたのは、2008年の6月からイラクに再び派兵されて以来、一度も顔をあわせていないGabrielくんの父親、Casey Hurles氏(23、陸軍の整備士)だった。
Casey Hurles氏は自分の休暇が息子の誕生日と重なることを知り、この「最高のプレゼント」を計画。いざ箱に入ってみたが、息子が箱を開けるその瞬間まで、緊張と期待で胸の動悸が止まらないほどだったという。もっとも彼は「息子を見る時はいつもそうなんだけどね」と照れ隠し的に付け加えてもいる。「(派兵中の身だからなかなか息子に会えない。だから)息子を見るたびに、確実に成長していくのが分かるんだよ」。
この「イベント」にはGabrielくんの母親も「彼が嬉しい時は私も嬉しいの」と大喜び。また、先生も「このような素晴らしいイベントに教室を提供できて幸せです」と感無量の言葉を寄せている。
Casey Hurles氏は4年前に志願して兵役につき、テキサスの第一騎兵師団の整備士として軍務についていた。そしてイラク戦争に伴い、治安維持のために派遣。一度イラクでの兵役を終え、現在には二度目の派遣で七か月目を迎えている。Gabrielくんも父親の事情はそれとなく理解しているようで、自分の父親がイラクにいて、いつか必ず帰ってくるということをはじめ、暇さえあれば父親のことを話しているという。なおCasey Hurles氏の二度目のイラク駐留は今年の夏に終わるようで、最近は毎日のように電話で息子と話していたとのこと。
今回与えられた休暇は2週間。それが終わったらCasey Hurles氏は再びイラクに戻らねばならない。Gabrielくんもそれは十分理解しており、次のように語っている。
「お父さんは働かなくちゃいけない。お父さんは戦争で働いているんだ」
(He has to work .He works in the war.)
と。
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