いつの間にか高画質の埋め込みに対応していたYouTube
2009年01月26日 08:00
先日就任したアメリカの新大統領バラク・オバマ氏(Barack Obama)は【オバマ新大統領のように勝利を収める4つの秘けつ】でも触れているように、インターネットなどの最新技術を駆使する大統領としても名を馳せつつある。氏の大統領就任式をネットで閲覧すべく、動画共有サイトYouTubeで該当ファイルを探していたところ、意外なことに気がついた。【YouTube】の埋め込み動画が、高画質に対応していたのだ。
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大統領就任式の動画。
ウェブサイトやブログに組み込むためのタグを生成して実際に埋め込み、そのページで一度再生ボタンを押す。それから右下の機能拡張ボタンの上にカーソルを合わせると、これまでは見受けられなかったメニューが現れるのが分かる。
一度再生ボタンを押した後に右端にカーソルを合わせるとメニューが表示される。
上から順に「アノテーション機能(注釈追加)」「字幕表示の切り替え」「HQ(高画質)表示の切り替え」「埋め込みタグや表示URL、タイトルなどの表示」。そして赤く表示されていればその機能が作動していることを表す。高画質動画ならデフォルトで「HQ表示」が作動しているらしく、最初から質の高い画像をサイト上から提供できることになる。ただし字幕はオン/オフだけで、画質は選択できない。
自分の再生環境に負担がかかって視聴しにくいと思ったら、「HQ」部分を一度押せば、通常画質で表示されるようになる(「HQ」は灰色表示となる)。
今回の措置は、今後アップロードされる動画の多くが高画質によるもので、再生する側も高画質を求めるだろうとの推定からによるものだろう。同時にYouTube側・ユーザー側の環境がある程度整い、高画質再生タグをサイトやブログに埋め込んで再生させても問題ないという判断もあったものと思われる。
角川チャンネルからWiiの「涼宮ハルヒの激動」のプロモーション動画を貼り付け。こちらも高画質でアップロードされているため、デフォルトで高画質再生となっている。
今後、高画質でアップロードされる動画も増えるに従い、ますますYouTubeの可能性も幅広いものとなるに違いない。
二つほど余談を。一つは先の大統領就任式の動画特有のスペシャル機能と思われるが、埋め込みではなくYouTubeサイト上でこの動画を再生した場合、右上に電球のマークが表示される。カーソルを合わせると「照明を落とす」という表示。そこでボタンを押すと……動画再生画面以外の部分が暗くなり、動画がより目立つ状態で閲覧ができるようになる。好みもあるだろうが、お好きな人は試してみるとよい。
もう一つは「YouTubeサイト上で」はじめから高画質を楽しみたい場合。これは設定を切り替えるだけでOK。具体的には「マイアカウント」から「アカウントの設定」を選び、その中から「再生設定」を選択。「高速の接続を使用しているので、利用できる場合は常に動画を高画質で再生する」を選んで「変更を保存」ボタンを押せば、次からは自動的に高画質モードで再生してくれる。自前の環境に合わせて使ってみよう。
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