十徳USBメモリとはなんでしょう? 正解は……
2009年01月11日 12:00
半導体の価格が急落していることもあり、SDカードやUSBメモリなどのシリコン系記憶メディアの値下がりが止まらない。今では3桁でギガ単位のUSBメモリが購入できてしまうほど。「ちょっと前まではほぼ同じ値段でフロッピーディスク(※少し厚手の正方形をしたカード型記憶媒体。1枚0.5~1メガバイト程度の情報が記録できた)10枚買えるかどうかも疑わしかったのに」と喜びとわびしさを半分ずつかみ締めていたところ、この廉価競争のさなかだからこそありえるアイテムが目に留まった。正式名は「SwissFlash」。要は「十徳ナイフ」(アーミーナイフ)のUSBメモリ版だ(【該当ページ】)。
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SwissFlash(十徳USBメモリ)
USBメモリ部分は取り外しが可能
該当商品のリンク先や商品のマークを見ればお分かりの通り、このUSBメモリはかの「スイス・アーミーナイフ」(いわゆる十徳ナイフ)の発祥元ビクトリノックス社の商品。つまり「元祖本家おおもとの十徳ナイフの姉妹品」ということになる。
元々十徳ナイフは19世紀に、スイス軍が兵士向け装備の一つとしてビクトリノックス社などに発注したのがその生まれのもと。軍生活において必要となりうる道具が出来るだけシンプルに、運びやすくできるようにとのコンセプトのもと、あのような形状が誕生した。USBメモリは軍生活とはあまり関係がないように思えるが、「IT戦士」という言葉があったくらいなのだからアリといえばアリなのかも。
さて「SwissFlash」の仕様だが、フル装備のタイプ「SwissFlash Laser」には次の装備が備わっている。8つしかないのに「十徳ナイフだなんて」と文句は言わないように。
1.ナイフ
2.爪用のやすり
3.ドライバー
4.はさみ
5.キーリング
6.レーザーポインター
7.ボールペン
8.USBメモリ(1~16GB)
簡易版では「キーリング、レーザーポインター、ボールペン、USBメモリ」のバージョン、さらにはUSBメモリが無いバージョン、USBメモリとキーリングだけのバージョン、レーザーポインターの代わりにLEDのライトが装備されたものなども存在する。価格は未定だが元記事によれば330ドル(約3万円)ほどとのこと(フル装備の場合)。さらにUSBメモリ部分はモジュール化しており、他のナイフ用品の部分から取り外して単独での使用もできる。
費用対効果は疑わしいものがあるが、USBメモリの使用状況を想定すると、レーザーポインターなどは意外に便利かもしれない。そしてなによりあの「十徳ナイフ」の本家によるものだから、ブランドものとしての価値を見出す人もいるだろう。
今商品、実は先日開催されたCES2009(国際家電ショー)で展示されたもので、販売は5月以降になる。それまでには続報や、あるいは類似商品などの話も入ってくるものと思われる。いずれにせよ、十徳ナイフの一要素になるほど、USBメモリも生活の上で身近な存在になった、ということなのかもしれない。
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