Tシャツとパンツとわたし
2009年01月30日 06:30
マイボイスコムは1月23日までにカジュアルウェアショップ(普段着、着慣れ易い服などを販売する店)に関する調査結果を発表した。それによると、カジュアルウェアショップでもっとも良く買われているアイテムは「Tシャツ」であることが明らかになった。わずかな差で「パンツ(ジーンズ、チノパン)」が続き、「ニット、セーター」なども上位についている。特に上位2アイテムは過半数の人が回答しており、多くの人がTシャツやパンツを買い求めていることがうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査はインターネット経由で1月1日から5日の間に行われ、有効回答数は1万3923人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代36%、40代31%、50代以上18%など。
ユニクロやしまむら、無印良品など値段が手ごろで品揃えも豊富なカジュアルウェアショップは、不景気な昨今ではますます重要度を高めつつある。定番・王道のユニクロ、衣料品だけでなく多分野に展開する無印良品、独特の品揃えやデザインで迫るしまむらなど、同じ「お値打ちな衣料品店」でもそれぞれ個性を見せ、利用者のハートをわしづかみにしているのが現状。
さてそれらのお店でもっともよく買われる衣料品はズバリ何だろうか。購入した経験がある人に尋ねたところ、実に過半数の人が「Tシャツ」「パンツ」と答えた。
普段カジュアルウェアショップで購入するもの
元々カジュアルウェアショップでこれらのアイテムの品揃えがとりわけ豊富だ、という理由もあるのだろうが、二人に一人以上が買っているというのは非常に大きな数字といえる。まるで「マクドナルドで普段ハンバーガーを買っている人」の割合のようなものだ。
消耗品的な衣料品を
カジュアルウェアショップで
買い求めている
カジュアルウェアショップの定番アイテムとも表現できるこれらアイテムに続くのは「ニット、セーター」「シャツ、ブラウス」。そしてやや値は下がって「くつ下」。以下は回答率が10%台以下に落ち込んでしまう。
これら上位5位のアイテムを見ると、いずれも「消耗品、あるいはそれに近いもの」が該当していることが分かる。特別な思い入れでもない限り、一つのくつ下やTシャツを末永く愛用することなどないはずだ。要は100円ショップの雑貨のように、「磨耗することを前提した衣料品を求める」傾向があることが分かる。元々安価でシンプル、あるいはそれなりにファッショナブルな衣料品を提供するのが基本コンセプトな店なのだから、当然といえばそれまでなのだが。
当然ながら出費額もさほど高くはない。年間ベースで「カジュアルで着用する(普段着として買う)」衣料品の総額は3万円未満で過半数を占めている。
カジュアルファッションの年間購入金額
カジュアルウェアショップ以外で購入するのも該当するので、一般商店で買うものも含まれるが(例えば汎用の靴下は先の100円ショップなどで買う人もいるだろう)、ビジネス用衣料品はのぞいて(ワイシャツやスーツなど)計算している。それでも年ベースで1万円未満が25.9%、1万円~3万円未満で32.4%もいる。それでもそれぞれの商品の単価を考えると、結構な量を購入していることが想定される。
「トレードダウン」ではないが、比較的高級な衣料品を「普段着」として着こなしていた人たちも、カジュアルウェアショップに足を運ぶ機会が増えてきたという話を耳にする。厳しいおサイフ事情の中、「お値段勝負」「ブランド勝負」ではなく、いかに限られた予算の中で組み合わせを考え、個性を出すかという「創意工夫」が注目され、また多くの人に受け入れられるようになるのだろう。
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