ネズミのピーナッツ(Peanut)と猫のランジ(Ranj)

この動画は今年の1月2日に別の猫関連の動画へのレスポンス(返事)として掲載。半月ほど経過した現在、250万件以上の再生記録と1万件近いコメント、約100件もの動画によるレスポンスが寄せられている。元記事によれば投稿後一週間ですでに200万件以上の再生を記録していたそうだ。静止画を見ると「ネズミを捕らえてもてあそんでいる猫」に見えるかもしれないが、動画を観ればさにあらず。確かにこれは「もてあそぶ」ではなく、好意的に「じゃれあっている」ようにしか見えない。

動画では家の中をあちこちと散歩する雄猫ランジと、それを追い掛け回してたわむれる雌のネズミ(rat。mouseの方のネズミよりも大きくて尻尾が長い)のピーナッツの姿が見える。場面によってはむしろネズミのピーナッツの方が猫のランジを追いかけているようにすら見える。ワンパクな子どもをやや持て余し気味な親のような情景だ。

しばらくランジとピーナッツの追いかけっこが続いたあと、観念したのかランジはピーナッツを懐に引き寄せる。ピーナッツはランジにキスと抱擁しているようにすら見える行動を取っているのも分かる。

ランジに抱きついているかのように見えるピーナッツ

動画投稿者のchibudgielvr氏はビデオ撮影と編集を続けて9年にも達している、その道のプロ。【プロフィール】を見るとインコ3羽、猫3匹(Ranj含む)、犬2匹、ネズミ(mouse)1匹、ウサギ2羽、ネズミ(rat)3匹(Peanut含む)を飼っているとのこと。すでに100件以上の動画が投稿されているが、これらはすべて本人撮影・編集によるものだという。

元々天敵、あるいはまったく無関係な二種類の動物が親子のように愛着を持つ状況はまったくありえない話ではないと元記事では説明している。それによると、乳離れした直後の動物が他の「老齢な動物」に出会ってお互いが同居することに同意したり、仲間を失った直後にそのような状況に遭遇した場合におきうるという。いわば「代替行為」の対象が異種、しかも今件の場合は元来天敵だった猫とネズミの間に起きたわけだ。

ともあれ、猫大好き派でありながら諸事情で猫が飼えない当方(不破)をはじめ、多くの人がいやされるに違いない。また、chibudgielvr氏の他の動画を楽しみことで、同氏のペットたちへの愛情がひしひしと伝わってくるだろう。

最後に。同氏のビデオ集の中からリアルな「トムとジェリー」を。

リアル「トムとジェリー」

ご覧の通り、巧みに撮影された映像の編集はもちろん、効果的な音楽の使い方にも注目し、堪能してほしい。

(最終更新:2013/09/05)