「クリックのしすぎで指が痛い!」と永久におさらばする新型マウス
2009年01月16日 06:30
【イギリスでは年間380万人が携帯メールの打ちすぎで反復運動過多損傷に】や【あなたの親指、大丈夫? 「反復運動過多損傷(RSI)」が気になる人に】にあるように、欧米では「ブラックベリー」などの小型情報端末の使いすぎで、指を痛めてしまう反復運動過多損傷(RSI:Repetitive Stress Injury)が深刻な社会問題化している。マッサージをしたり過度の使用をひかえるなど、数々の工夫が提案されているが、先日【Mail Online】で発想の転換・画期的な商品が紹介されていた。これなら間違いなく、「手の」指のダメージを減らせることが可能となる。
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「Foot Mouse」。FOOTIMEとも呼んでいるようだ。
その商品の名前は「Foot Mouse」。「FOOTIME」とも呼んでいるようだ。とんち話のような気もするが、要は「手の指を使いすぎなのだから、マウスを使う分を足に回せばいい。そうすれば、手の指を使うのはキーボードタッチだけで済むから、RSIのリスクも軽減できる」というもの。いわゆる「リスク分散」。
利き足によってどちらをどちらに使うかは自由だが、スリッパのような形をしている履物がマウスの「ボール」の役目を果たす。これを前後左右に動かして、マウスのポインターを移動させる。一方、弧の形を描いているパーツはクリックボタン。右クリックと左クリック(通常クリックとダブルクリックで別々のボタンが用意されている!)、最大で10のショートカットが登録できるカスタマイズボタンが二つ。これが基本部品。あとは専用プログラムが入ったCDや説明書、マウスマット(パッド、ではない。スリッパを履いた足を乗せるのだからマットである)付で定価は199.99ドル(約1万8000円)。
元記事によれば販売元の営業スタッフは「コンピュータを業務に使う企業が増え、それと共に利用環境の整備やパソコンを使う従業の健康への配慮が重要視されるようになった。このFoot Mouseは深刻化するRSI問題に対し、手の指の負担を軽減するという観点ではかなりの手助けが出来るはずだ」と説明している。確かに「手の」指の負担は減りそうだ。
【開発元のBili Inc.】(アメリカ・ロサンジェルスに本拠を構えている)ではこの「Foot Mouse」以外にも奇抜なアイディアを現実のものとした商品を展開している。ノートパソコンに楽譜を表示させて、足のクリックでページをめくらせることにより、手をわずらわさずに楽譜めくりができる【Page/Score Turner】などが代表商品。もっともこちらは「Foot Mouse」利用者が限定されているため、あまりぱっとしたものではない。楽譜をめくる機会がある人はあまりいないし、さらにノートパソコンを使った楽譜の表示をする人はもっと少ないからだ。
果たして足の操作で手のコントロールほどスムースな動きができるのかどうかは不明だが(個々の器用さ次第だろう)、慣れれば確かに手の指の負担は減るに違いない。その分、足の負担は増えるだろうけれども。また、慣れてくればこのFOOTMOUSEだけでパソコンの操作も可能となるが(マウスだけでコントロールできるソフトに限られる)、端から見れば不気味極まりないことはあらかじめ注意しておかねばなるまい。
ちなみに似たようなコンセプトの商品は日本でも発売されている(【足用マウス】)。こちらを用いても「手の」指の負担は減らせそうである。
(最終更新:2013/07/31)
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