「絶対購入しない!」マンションの条件
2009年01月13日 06:30
不動産市場分析を行うマーケティング会社アトラクータズ・ラボが2008年10月17日に発表した意識調査によると、マンション購入を検討している人が「絶対にこんな条件のマンションは買わない」と考えている条件のトップには「駅から徒歩15分以上・バス便」がついた。「新たな自分のお城」には交通の便がよいことが、最低必要条件のようだ(【発表ページ】)。
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今調査は同社サイトのモニター登録会員に対し、直近3か月以内に新築マンションの販売センターに足を運んだ経験がある人のみを対象とし行ったもの。最新データは2008年10月3日~8日に取得され、有効回答数は197件。第1回調査は同年4月21日~28日、第2回は7月4日~14日に実施されている。多少母数が少ないが、元々マンションに興味関心がある人向けのモニター会員で、さらに最近販売センターに行った人のみにデータ取得を絞っているので、精度は比較的濃いものと思われる。
「絶対購入しないマンションの条件」を複数回答で尋ねたところ、直近・過去2回とも「駅から徒歩15分以上・バス便」がもっとも多い回答を得られた。しかも調査を行うたびにその割合は増加している(具体的数字が公開されていないので図版のみを転載)。
絶対購入しないマンションの条件
トップ3は「駅から徒歩15分以上・バス便」「工場や道路に接するなど生活環境が悪い」「スーパーなどが遠く利便性が悪い」。この3条件は他の条件から抜きん出ている。しかも他の条件との差が回を重ねる毎に大きくなっており、「どうしてもこの3つだけは妥協できない」というユーザー側の決意が見て取れる。
内部スペックには
多少妥協する余地がある!?
4位以降は「面積が狭い」「通勤時間1時間超」などマンション自身の条件が続き、ようやくそれ以外の要素として「販売員の対応が悪い」「売主を知らない」などが見えてくる。
長期間、場合によっては一生その場に定住することになるマンションの選択においては、やはり「生活しやすい」という条件が欠かせない。このあたりの事情・思惑は【今の住まい、周辺環境は満足しているけれども……】における調査結果「周辺環境を第一、内部スペックを第二で選択したため、現状の周辺環境には満足しているが内部スペックには不満がある」とも共通するものがある。周辺環境・内部スペックどちらとも大切なことに違いはないが、優先順位を挙げるとすれば前者に軍配が上がるのだろう。
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