海外投資家の売買代金が急速に落ち込む…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、四週連続して売り超し(2009/01/08)

2009年01月08日 19:40

株式イメージ東京証券取引所は1月8日、2008年12月22日から12月26日(12月第4週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は1兆1871億0742万7000円なのに対し、買い総額は1兆0507億5845万9000円となり、差し引き1363億4896万8000円の売り超しとなった。これは先週から続いて四週連続の売り超しとなる。なお証券会社は買い超しに転じ、個人のみ売り超しを継続、法人は買い超し継続の状態だ(【最新発表リリース、PDF】)。

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12月22日から12月26日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……3296億3720万7000円/4442億5065万4000円(1146億1344万7000円買超)
・個人……8731億4562万0000円/8341億5728万3000円(389億8833万7000円売超)
・外国人……1兆1871億0742万7000円/1兆0507億5845万9000円(1363億4896万8000円売超)
・証券会社……812億1171万8000円/822億2041万9000円(10億0870万1000円売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この15週間における外国人投資家の動向は次の通り。

9月8日~12日……2958億3155万5000円売超
9月16日~19日……1091億3051万6000円買超
9月22日~26日……1476億2196万5000円売超
9月29日~10月3日……3426億6015万5000円売超
10月6日~10日……329億9723万0000円買超
10月14日~17日……2039億8125万1000円売超
10月20日~24日……651億0249万7000円売超
10月27日~31日……4163億5485万3000円売超
11月4日~7日……1944億0524万7000円売超
11月10日~14日……3382億7597万8000円売超
11月17日~21日……5143億1077万0000円売超
11月25日~28日……353億9015万7000円買超
12月1日~5日……3502億8486万6000円売超
12月8日~12日……1880億9776万1000円売超
12月15日~19日……912億8884万9000円売超
12月22日~26日……1363億4896万8000円売超


今回該当週は特に外国勢がクリスマス休暇をひかえ売買を縮小する傾向を見せ、さらに23日がお休みということもあり実質的に4営業日のみの稼動なため、売買代金は先週よりも小さなものとなった。特に外国人投資家の売買代金が急速に落ち込んでいるのが確認できる。一方、自社株買いと思われる法人の買い超しも継続中で、これが市場を支える形となっている。

該当週は出来高も少なく材料も特になかったせいか、ほぼ横ばいで推移した株価動向だったため、特に目立った動きは見られなかった。また、昨年の大発会の大暴落がまだ記憶に新しく、それを警戒して新しいポジションを立てないといった「逃げの姿勢」もあるようだ。実際には今年の大発会は去年のような惨劇も起きることなく順調に推移したが、まだまだ油断は禁物といえよう。

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