トップはカレーじゃなくて……!? おせち料理に飽きた時、無性に食べたくなるものランキング

2009年01月04日 12:00

御節料理イメージ検索エンジンgooにおいて実施されていた【おせち料理に飽きた時、無性に食べたくなるものランキング】の結果発表が行われ、第一位には「ラーメン」がついた。他にもシンプルであっさりとした庶民食的なものが上位を占めており、おせち料理が多くの人にとって「食べなれないもの」であることが分かる。

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今調査は11月21日から23日、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。有効回答数は1083、男女比は49.58対50.42。年齢階層比は30歳代がもっとも多く29.09%、ついで40歳代25.48%、20歳代15.70%など。

おせち料理は元々「正月三が日くらいは家事をしなくても良いように」との配慮・工夫から作られたもので、日持ちのしやすいものばかりが取り揃えられている。和食文化の知恵の集大成のようなものだが、三日間朝から晩までおせち料理ばかりでは少々飽きが来てしまうというもの。また正月を機会に親戚などが来訪し、色々なごちそうが食卓に並ぶと、これはこれで嬉しいものだが、やはり毎日毎食続くとなると、やはり「いつもの」食事が口恋しくなる。

そのような時に何を食べたいか、そのランキングのトップには「ラーメン」がついた。大人の飲み会の場合「しめはラーメン」というパターンが王道といわれているが、やはりラーメンには「こってりした、非日常的な食事に区切りをつける」という魔力があるのだろう。インスタントカップラーメンならフタを開けてお湯を入れるだけで出来上がるというシンプルさもポイントが高い。

第二位には「カレー」。某社のテレビCM「おせちもいいけどカレーもね♪」というキャッチコピーに洗脳(!?)された人も多いだろうが、確かにカレーも口恋しくなる、シンプルな食事。【ごちそうは「お肉」、でも普段は「カレー」……食卓事情は肉不足!?】にもあるように普段からもっとも食べなれている食事だから、というのも理由の一つだろう。

第三位は「寿司」。豪華さ・日常性としては他の食品から浮いているような感が強い。常日頃から寿司を食べている人がそれほどいるとは思えないし、脂っこくないあっさりとした美味しさが受けたのかもしれない。

その他「お茶漬け」「うどん」「ハンバーガー」など、「寿司」をのぞけばいずれもシンプルで油気の少ない、すぐにでも作れる、日常の食卓に上がるような食品が上位を独占している。これは「おせち料理」をはじめとする「特異な食事」「ごちそう」ばかりに飽きた「舌」「味覚」が、「日常の食」を求めているがためにわき上がる欲求からくるものだろう。いわば「おせち料理」が「ハレ」で、「ラーメン」「カレー」などは「ケ」なわけだ。どんなにごちそうが好きでも、毎日食べていると普段から食べなれているものが素晴らしく見えてくるという、悲しい性(さが)によるものなのだろう。

あえてもう一つ追加するのなら、リストアップされた食品のほとんどは「レトルト」「冷凍」「インスタント」として提供されうるもの。お寿司はあまり耳にしないが、その他の上位陣はほぼすべてレトルトやインスタントなどで提供され、普段から口にしている。このリストはそれだけ加工食品が食卓に浸透していることをも表しているのかもしれない。

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