実現可能性を考えてみる……あったらいいなと思う夢の福袋ランキング

2009年01月03日 12:00

正月の福イメージ検索エンジンgooにおいて実施されていた【あったらいいなと思う夢の福袋ランキング】の結果発表が行われ、第一位には「1年間コンビニ商品タダチケット 」がついた。「福袋」とあるのにいきなりトップが「袋」の意味がほとんど無い「チケット」であるなど、むしろ「景品として欲しいもの」的なランキングになっているが、正月だからこれくらいは許されるのだろう(笑)。

スポンサードリンク

今調査は11月21日から23日、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。有効回答数は1083、男女比は49.58対50.42。年齢階層比は30歳代がもっとも多く29.09%、ついで40歳代25.48%、20歳代15.70%など。

福袋というと先日【ミスタードーナツの福袋(2009年版)】などで紹介したように、年末年始にかけて各小売商店が今年一年の「福」を願い、色々な商品を袋に詰めて(中身が見えないようにして)販売するというもの。そのほとんどが中に入っている商品の価格を合計すると福袋自身の販売価格よりも高値になり「お買い得」という計算になるのだが、その一方で中身を選べないので中には要らない物ばかりが手に入る悲劇が起きることもある。また、中には昨年の余剰品を詰め込む店もあり、その場合には特に「欝袋(うつぶくろ)」と揶揄される場合も。

今回のランキングでトップについたのは「1年間コンビニ商品タダチケット」。いきなり「福袋」の範ちゅうを超えたものがトップについてしまったが、これは現実性はゼロに等しい。毎日トラックで横付けされたら、そのコンビニが破たんしてしまうからだ(笑)。とはいえ、それだけコンビニが「多種多様な商品が手に入るお気軽なお店」として認識されている証でもある。例えばこれが「一年間商品タダ。ただし一日あたりの使用制限は3000円まで」といった具合の制限がつけば、あるいは可能になるかもしれない。またコンビニではないが、上場しているスーパーなどでは、自社店舗で使える割引券や割引き専用カードを株主優待として提供しているところもあるので、感覚的にはそれに近いものを味わえる。

第二位には「47都道府県の特産品がすべてもらえる」。これは金額もさほど高いものではなく、実現性は高そう。ただし「誰が得をするのか」「どこが提供するのか」という問題が生じる。全国の特産品を福袋に入れる意味のある企業・団体は……あまり想定できない。【株主優待の地方税版!? 「ふるさと納税」のプレゼント制度増加中】で紹介した「ふるさと納税」を全国規模で行えば、あるいはそれに近い雰囲気を楽しめるだろう。

第三位は「豪華客船で世界一周」。自動車や住宅が(もちろん「権利」であり、袋に入っているわけではないが)福袋の賞品として登場する昨今、十分可能だと思われる。要は金銭的な問題で、旅行代理店や船舶関連の企業などが話題づくりとしてやりそうな話。第四位の「ドバイにプール付きの別荘」も不可能ではないだろう(第五位の「希望した観光地を貸切」は金額が大きすぎるので不可能)。

以降、実現可能性が比較的高いものをピックアップすると、

・南の無人島所有権……【無人島お一つ600万円から好評発売中】で紹介したように数百万円で可能。
・ニューカレドニアに水上ヴィラの別荘を建てる……金額次第で十分に可能。
・自分の半生を好きな漫画家に描いてもらう……自分史を漫画にするサービスは実在。「好きな漫画家」次第で値段は跳ね上がるが、場合によっては不可能ではない、かも。
・月9のキャスティングを決定できる……タイム広告を買い取ってスポンサーになるか、そのテレビ局の筆頭株主になれば不可能ではない。


などが挙げられる。芸能人や政治家など有名人をこねくり回すのは多分にムリがあり、技術的に不可能なものはもちろん却下だが、意外に「積み増すだけのキャッシュがあれば」実現可能な夢が多いことが分かる。

ただしこれらの「福袋」を実現するとなれば、(大部分で)その額は「億」どころではない。ケタが1つ、2つ、いや3つほど上回るかもしれない。それほどの現金を出せる人にとって、その福袋の内容が果たして「福」に相当するものなのか否か。考えてみると、やはり分相応の「福袋」でいいかな、と思えてしまう当方(不破)は、やはり小市民なのかもしれない。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ