ごちそうは「お肉」、でも普段は「カレー」……食卓事情は肉不足!?

2009年01月02日 12:00

焼肉イメージらでっしゅぼーやは2008年12月8日、「内食と外食」に関する意識調査の結果を発表した。それによると、「ごちそう」に位置づけられる料理は外食・内食共に「肉料理」が多いことが明らかになった。外食の場合は子どもの年齢が上がるにつれて「すし」が最上位を占めるようになるが、それ以外ではほぼすべてにおいて「焼肉」「すき焼き」などの「肉メインの料理」がトップについている。一方家庭内で食卓に上がるメニューのトップには子どもの年齢を問わず「カレーライス」がついていた。食卓における肉を求める声の高まりが懸念される(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は20代から60代の既婚者1000人に対してインターネット経由で行われたもの。回答者の区分は非公開。機野菜、無添加食品などの宅配サービス会社が行ったアンケートであり、食材の安全・新鮮味や内食に多少なりとも傾注している人が調査母体となっていることを前提に、データを読む必要がある。

これまでの食習慣や好き嫌いによって、「ごちそう」と呼べるメニューには人それぞれに違いがある。子どもがいる家庭では、自分自身の好き嫌い以外に子どものことも考える必要が出てくるので、事情はより複雑になる。そのような状況設定の中、外食でのごちそうのトップについたのは、「焼肉」と「すし」だった。

あなたの外食・内食でのご馳走は?/今年最も多く食卓にあがったメニューは?
あなたの外食・内食でのご馳走は?/今年最も多く食卓にあがったメニューは?

「トップ」なのに「焼肉」「すし」と二つ挙げられるのは少々妙な感があるが、これは上記の表を見れば分かるはず。子どもの年齢が低い世帯の人ほど「焼肉」を多く選び、年齢が上がると「すし」がそれにとって変わる。これは子どもの趣向だけでなく、その保護者である親自身の年齢も上がり、ごてごてとした油ギッシュな肉よりもあっさりとしていて重厚な味わいを楽しめる「すし」を選びたくなるからだろう。

・ごちそうは
「肉料理」「お寿司」
・普段は
「カレーライス」

一方内食(家庭内での食事)はもっとシンプルで、「焼肉」「すき焼き」「ステーキ」など種類の違いはあれど、すべての階層で肉料理がトップについている。すしを自宅で用意するのが難しいこと、肉料理なら自宅でも容易に作れることなどが主要因だと思われる。

ごちそうは「肉」「すし」で決まりだが、毎日がごちそうの食卓など存在しない(「ごちそう」の食品が毎日並んだら、それは「ごちそう」ではなく「日常」の食卓となる)。普段食卓に並ぶメニューを挙げてもらったところ、子どもの年齢を問わず全階層で「カレーライス」がトップについた。2割から4割強のばらつきがあるが、いずれも「ごちそう」をはるかに上回る得票が確認できる。肉系統の料理はいくつかの年齢層で2位に「ハンバーグ」が見受けられるだけ(なべ料理にも肉は入っているが「すき焼き」「しゃぶしゃぶ」では無く肉メインではない)。


家族でカレーライスイメージ作りやすく安上がりでそれなりに美味しく、作り置きも出来、色々と応用が利く、家庭料理の王道「カレーライス」。食卓に頻繁に上がるのも当然といえる。もっとも「ごちそう」の傾向から見て分かるように、家族は「肉」を食べたいという要望が強い。「ごちそう」を食べられるような状況(子どもの成績が上がった時、運動会で一着になった時など)の時にはその期待に応えてあげるべきだろう。

しかしこれだけ「食卓に上がるメニュー」にカレーライスが多く登場していると、あと十年単位で年月が経過すれば「おふくろの味」の最上位に「カレーライス」がついてしまうのではないだろうか。その時には名実共に「カレーライスが真の国民食」になる、のかもしれない。

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