お年玉 今年の平均約3万 不況の波は 額にも反映

2009年01月21日 08:00

お年玉イメージネットマイルは1月20日、お正月に関する小中学生を対象としたアンケート調査の結果を発表した。それによると、小中学生のお年玉の平均総額は約3万円であるという結果が出ていることが明らかになった。男女別では男性の方が、そして学年別では高学年ほど額が大きい傾向が見られる。また、不景気を反映してか「去年と比べて額が減った」という意見が少なからずとのこと(【発表リリース、PDF】)。

スポンサードリンク

今調査は1月4日から6日までの間に「インターネット経由で」行われたもので、有効回答数は650。男女比は男性11.8%、女性88.2%。学年層別では小学5年生23.8%をはじめ、小学4年~6年で7割を占めている。

調査母体に対して今年のお年玉は全部でいくらもらったかを尋ねたところ、全体では平均額として3万0738円という結果が出た。

お年玉平均額(総額)
お年玉平均額(総額)

男女別では男性が女性を約2万円ほど上回っている。学年別による額の違いは仕方ないものの、性別でここまでの差異が出ているとなると、もらっている当人にとっては(特に女の子は)不満を持つかもしれない。

同じく不満が出るかもしれないのが、額の変化。去年と比べて額がどのように変化したかを尋ねたところ、全体では43.6%が「増えた」と回答したのに対し、23.8%が「減った」と答えている。

もらえたお年玉の総額は去年と比べてどのように変化したか
もらえたお年玉の総額は去年と比べてどのように変化したか

学年が1つ上がれば「お年玉も増えるかも」という期待は当然高まる。ましてや学年だけでなく学校が繰り上がる(小学校から中学校)ともなれば、ロールプレイングゲームにおける「上級職へのクラスチェンジ」にも等しく、かさ上げを期待しないわけにもいくまい。しかし保護者や親戚など周辺環境における大人たちのおサイフ事情(≒景気全般情勢)は、子どもの期待とはある意味関係なく推移していく(子どもがその「事情」を察する場合も多々あるが)。

お年玉の
平均額は3万0738円。
高学年・女の子ほど
額が去年より減少。

そのような状況の中、「去年より増えた」子どもは全体で4割強を占めているが、中学生になると4割を切り3割後半にとどまっている。また「減った」と回答した層も学年が上がるにつれて増え、中学生では3割近くに達している。元々の総額が大きいがため、「不況による影響」も大きなものとなっているのだろう。

一方男女間では女の子の方が「減った」割合が多いという結果が出ている(「増えた」はほぼ同数)。これは男の子の数がやや少なめだったことによる誤差の可能性もあるが、それ以上に「元々少なめでもあまり文句を言わないであろう女の子だから、もうちょっと減らしてもいいかな?」という大人の(子どもからすれば身勝手な)判断によるものの可能性もある。このデータからだけではそれ以上の推論は難しいものの、不景気は女の子にとって、より厳しい「おさいふじじょう」を生み出しているようだ。


子供とお金の教育イメージお正月・お年玉シーズンは子どもたちにとって一年で唯一の「多額のお金を手にすることができる」時期でもある。どのようにして使うか、お金がいかに大切かを学ぶ・学ばせる大切な時期と言い換えることもできる。

詳しくは別途機会を設けて紹介するが、「平均約3万円」の使い道についてはその時期に使う以外に「貯金」「親に預ける」などが多数を占めている。「全部すぐに使ってしまう」割合は、意外にも高学年の方が高い。この時期にお金の大切さや貯金・貯蓄の意味、投資の仕組みなどを教えてあげるのもよいかも知れない。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ