計測以来過去最低更新……新成人 今年は133万人。1995年以降は減少傾向
2009年01月03日 12:00
総務省統計局は12月31日、統計データの一環として2009年の元旦時点で成人式を迎える新成人(今データ上では2008年中に成人に達した人)の数が133万人となったことを発表した。男性は68万人、女性は65万人で男性の方が3万人多い。この値は統計データを取得しはじめた1968年以来最低の水準となっており、同時に総人口に占める割合も過去最低を記録している(【発表リリース】)。
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新成人人口及び総人口に占める割合の推移(各年1月1日現在)
今データ中では1970年がもっとも多いが、これは第一次ベビーブーム世代である1949年生まれの人が成人に達したため。その後漸減を続けて1978年には152万人まで減少する。しかしその後緩やかながら再び増加を見せ、(丙午(ひのえうま)で一時急減しているが)1973年の第二次ベビーブーム世代が成人に達した1994年に再びピークを迎える(207万人)。その後は減少の一途をたどり、2009年は過去最低の133万人を記録した。
気になるのは総人口に占める割合。総人口は急激に増減するわけではないので、新成人の増減割合とほぼ同じカーブを描いている。計測開始の1968年時点の2.35%から、2009年では実に二分の一以下の1.04%にまで減少している。これは以前【50年前16.5人、今3.5人・高齢化社会を表す一つの数値】でも示したように、高齢層を支える若年層の割合が急速に減少していることを示す一つの指針ともいえる。
少なくとも統計データ上では、過去二回にわたりベビーブームが起き、それが新成人の数を底上げする要因となっている。今度ベビーブームが起きるのはいつのことだろうか。タイミング的にはそろそろ、という感もあるのだが、少なくとも現状ではその雰囲気すら見えてこない。
(最終更新:2013/07/31)
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