[UpDate]好き嫌いが多い子どもへの4つの対処の仕方
2009年01月31日 12:00
【HealthDay】は2008年12月13日、アメリカ農務省(USDA)の栄養政策推進局が作成した【就学前の児童に向けた栄養ピラミッドツール】を紹介した。これは現在の状況(年齢・性別・体重・身長・一日の運動時間を入力することで、適切な各種食材の摂取量(野菜がどれだけ、牛乳がこれだけ、お肉や豆がこれだけ、など)を教えてくれるというものだ。その「栄養ピラミッドツール」を紹介した上で元記事では、好き嫌いの激しい子ども(finicky eaters)への対処法を抽出し、箇条書きで説明している。日本でも使えそうな話が多いので、ここで紹介しておくことにしよう。
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・適切な食事時間の制限を設ける。だらだらと長延ばししたのでは、食事そのものがだれる。子どもが食事に興味を示さなくなったように見えたら、中座させるようにする。
・新しい食べ物を食べてみるよう、挑戦させる。ただし、説教して食べさせたり、無理やり食べさせようとはしない。
・楽しいこと、嬉しいことを話しながら食事をする。「食事の時間はストレスのたまるもの」という認識を子どもにさせない。
・子どもと一緒に料理をする。食事やおやつの準備を、子どもが手伝うようにうながしてみる。
集中力散漫な子どもだと一番最初の項目は正直「どうかな?」という感もあるが、興味がなくなったのに無理強いさせると三番目の項目に反してしまうことになる。要はバランスが問題なのだろう。
日本でも食育基本法が2005年に制定されて以来、「食育」と称し多種多様な面で食事や料理に関する学習ができる場が設けられ、専用のサイトも多数運営されている(例えば【農林水産省/なぜ?なに?食育!!】)。各種事例を設けて具体的なバランスの取れた食事を提案する図表もあるが、「栄養ピラミッドツール」のように「児童向け」に「個々の事例を入力することでカスタマイズされたプランを閲覧できる」タイプのものはまだ見受けられない。
「平均的なものや他人の事例は必要ない。自分(の子ども)向けにカスタマイズされたプランが欲しい」という人は多いはずだ。専門家(栄養士など)に聞けばよいのだろうが、すべての人が相談するわけにも行かないだろう。「栄養ピラミッドツール」のようなものの日本版の登場を待ちたいところだ。
Last Updated: Jan 23, 2015
Thanks for Meghan Lambert!
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