よりよい子育てをするための10のアドバイス

2009年01月11日 12:00

しつけイメージもっとも自分に身近な他人は、自分の血を引き継いだ子どもに他ならないが、それでも他人には違いなく、その心を読み解くのは難しい。当然、子育ては古今東西重要で難しい、社会生活の要素の一つ。【MSNCB.com】では新年を迎えた保護者に向けて、10の「子育てアドバイス」を提供していた。当サイトの読者でどれだけの人が該当するかは分からないが、役立つこともあるだろうということで、簡単にまとめてみることにした。

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1.「静寂な家庭の日」を作ろう
一週間に一日でよいので、テレビやビデオ、パソコン、その他デジタル製品を一切使わない日を設けよう。そのような「ノーデジタルデー」を作ることで、家族間の言葉以外の「雑音」に惑わされることが無くなる。(実際には携帯電話やファックスなどが相手からかかってくること、電子レンジなどのように食生活にもデジタル家電が使われているを考えると、完璧に実行するのは難しいかもしれない)

2.「何も指示しない日」を子どもに設けよう
大人が色々とスケジュールを切って「あれをしなさい、これをしなさい」ばかりの日々を過ごしていると、子どもは自主性・創造性を失ってしまう。大人が何も命じないからこそ、子どもは自分で考え、自分で決めることに挑戦しはじめるのだから。

段ボール箱での遊びイメージ3.創造性をかき立てる遊びを一緒にしよう
段ボールやクレヨン、紙、のりなどを使って、色々な「大人の世界」を作る子どもの遊びに参加しよう。段ボール箱を使って自分たちだけの家を作ったり、潜水艦を「建造」して深海(=家の中)の探検を探検したり、お面や宝石、腕時計などの宝飾品を作るなど、子どもの創造力は無限大。「あこがれの大人の世界を自分たちの手で創造する」遊びを、かつて体験した大人は多いはずだ。

4.世の中には多種多様な場面・不条理なことがある事実を教える
子どもに教えるべきことはモラルであり親切心であり世の中の条理に他ならない。しかし同時にこの世の中には、モラルに反した、親切心とはかけ離れた、不条理な出来事が存在していることをも教える必要がある。それが出来ないと、いざそのような事態に遭遇した場合に、子どもたちはパニックに陥ってしまいかねない。

5.たまには監視の目を閉じて
気になるのは理解できるが、二十四時間ずっと子どもを監視し続けていると、子どももそれに気がついて精神的なストレスを感じてしまう。彼らの助けを求める声が聞こえたらすぐさま駆けつけることが出来るくらいに、距離を置く時間を設けるのも必要。そうすることで彼ら自身に間違いを犯すことの経験を得させると共に、「自分たちを信用している」という自信を持たせることができる。

6.「欲しい」といわれたものをすぐに与えないで
子どもはすぐに「買って買って~」とばかりに、何か新しい品物をほしがる傾向にある。しかし彼らの欲求に応じて何でも与えていたのでは、「本当に欲しいもの」を学ぶ術が得られなくなる。本当に欲しいもの、必要なものが何なのかを学ばせるため、要求されたものをすぐに買い与えるのではなく、良く考えさせたり、あるいは(不必要だと判断したら当然のように)買い与えず、自分の欲求が満たされないことの失望感を経験させるべき。そしてその時、保護者が一緒になって話し合い、「どうしてそれを買う必要がないのか」を考えることで、想いを共有するのが良いだろう。

大量消費イメージ7.多ければ良いというものではない
大量消費社会ならともかく、ほとんどの時節において、そして万物の真理として「ぜいたくは敵だ」があてはまる。浪費が真理、という風潮を子どもに覚えさせてはいけない。特に昨今の不安定な経済状態においては、「よい教育機会が得られた」と考えるべきだ。

8.週末は旅行してみよう
これは「保護者が」旅行することを意味する。つまり自宅に子どもを残して旅行しよう、というのだ。これは子どもの自主性を高めることを意味する。そして子どもが心配だからと毎時間携帯電話で安否を確認することは決してしないように。

9.信仰を与える
原文では親との共通認識を持たせるように、信仰を子どもたちにも与えよう……という話だが、これは日本では当てはまらない。お盆とクリスマスと正月を国民行事としている日本では、特定の信仰云々というのは教育とは別問題である場合が多いからだ。むしろこれを日本に置き換えるとすれば、「もったいない精神」など日本古来から語り伝えられている「古き良き伝統」とするべきだろう。日本の昔話などを語り伝えるのもよいだろう。

10.子どもたちの見本となるような人生を送ろう
子どもは得てして年長者の言葉をあまり聞かないものだが、模倣することは非常に上手である(≒「子は親を映す鏡」)。保護者が子どもに「こうなってほしい」と思ったら、まずは保護者自身がそうあるべきと説いている。別のことわざに曰く「隗より始めよ」。


例えば「1.」の「ノーデジタルデー」の場合、完全に実施するのは無理でも「テレビゲームとテレビの視聴をナシにする日」なら可能だろう。実際、小学生のいる家族でそのような日を設け、子どもの情緒教育を促進している事例もあることを耳にしている。また、「10.」の「”大人が”子どもの見本となるような人生を送ろう」には耳が痛い人も多いに違いない。

一部生活習慣や文化の違いはあれど、その多くは日本の「子育ての常識」とさほど変わるところがない。元来これらの「知恵」は親から子へ口頭や実体験で伝えられたものだが、その風潮は薄れつつあるのかもしれない。その分は、インターネットなどの「世界で情報を共有する場」で補完していくべきだろう。


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