【更新】「夫よりまずお友だち」女性の口コミパワー最強論

2008年12月20日 12:00

女性の口コミイメージC-NEWSは12月18日、直接の口頭やインターネット経由による情報伝達、いわゆる「口コミ」に関する調査結果の一部を発表した。それによると男女を問わず商品に関する「口コミ」情報は全般的には「まず配偶者」に伝える場合が多いことが明らかになった。一方女性の場合、配偶者以上に同性の友人・知人に伝える場合が多く、「女性同士の口コミ伝播」は幅広く行われる可能性を示唆している([該当ページ])。

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今調査は11月17日・18日にインターネット経由で20歳~69歳の男女に向けて行われたもので、有効回答数は400人。男女比・年齢階層比(20~60代)は均等割当。

自分が購入した商品(食品や衣料品、医薬・化粧品や雑貨文具、家電など)において、好意的な感想を持ったとき、つい他人とその喜びを共有したくなるもの(【「共存を」40.40%、「閲覧するだけなら抵抗感ナシ」45.14%~動画投稿サイトの意識調査結果】)。これが口コミのパワーの源になるわけだが、そのポジティブな力の送り先(口頭だけでなくメールなどのデジタル手段も含む)として全体では「配偶者(夫・妻)」がもっとも多く6割近くを占めていた。

良い商品について伝える場合が多い相手
良い商品について伝える場合が多い相手

「まず配偶者」というのがベースだが、男女別で見ると大きな差異があるのが分かる。男性の場合は「配偶者」「男性の友人、知人」「母親・義理の母親」と続くが、伝播率はさほど高くない。

それに対し女性の場合、「配偶者」以上の7割の人が「女性の友人・知人」に対して伝えると答えている。「配偶者」の後も「母親・義理の母親」「娘」など、同性に向けた「口コミ」の割合は高く、一般的にありがちなイメージ「女性はおしゃべり上手で情報がすぐに広範囲に伝播する」を裏付けるものとなっている(ちなみに「息子」「父親・義理の父親」については選択肢はあったものの回答数が少なく、今表には反映されていない)。

さらに「良い商品」の反対の位置づけとなる「気に入らなかった、不満だった商品」の口コミ・伝播率も似たようなもので、やはり「全般的には配偶者、男性は配偶者の次に友人や知人、女性はまず友人・知人」という結果が出ている。

悪い商品について伝える場合が多い相手
悪い商品について伝える場合が多い相手

このような結果から見るに、

・商品に対する口コミは、男性よりも女性の方が伝播率が高い。男性は「誰にも伝えない」の割合が女性の2~3倍にも及ぶ。
・男性はまず「配偶者」に伝え、それから「同性の知人・友人」に伝えるが、波及率はさほど高くない。
・女性は配偶者よりもまず「同性の友人・知人」に伝える。しかも伝播率はきわめて高い。
・女性の口コミは友人や知人、配偶者以外にも同性に対して男性以上に高い伝播率を誇る。


などの傾向が見てとれる。インターネットの利用度そのものは全般的に男性の方が(仕事などで使う場合が多いからか)高いのだが、携帯電話に限れば女性の方がはるかに上回っている。現在の口コミが直接口頭で伝わる以外に、主にメールを用いたインターネット経由でも伝播されることを考えると、「女性のケータイ経由の口コミ最強伝説」という仮説が成り立つ。

特に女性の場合、男性よりも個々の伝播率が高いため幅広い範囲に情報が伝わる可能性がある。まさに「くしゃみをして風邪のウイルスが周囲に広まり、あちこちの人が感染してしまう」かのようだ。

今後はますます「女性の口コミ」は重要視されるだろうし、それをサポートするサービスも登場するに違いない。

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