喫煙者・非喫煙者間で大きく異なる「たばこ増税」への思い

2008年12月17日 08:00

たばこイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは12月16日、たばこに対する増税に関する意識調査結果を発表した。それによると、喫煙者の過半数は「これ以上の値上げはツラい(ので値上げをしてほしくない)」と回答しているのに対し、非喫煙者は7割近くが昨今の値上げ案について「さらにもっと値上げすべき」と答えていることが明らかになった。喫煙者・非喫煙者という立場によって、たばこ増税への想いが大きく異なる事実が、また一つ裏付けられた形となる(【発表リリース】)。

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今調査は11月28日から12月2日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は465人。男女比は52.3対47.7。年齢構成比は20代11.2%、30代48.6%、40代29.2%、その他11.0%。

まず、そもそも論として「たばこを吸っているか否か」について尋ねたところ、実に8割以上の人が「吸っていない」と回答していた。喫煙者は2割にも満たない。

たばこを吸っているか否か
たばこを吸っているか否か

その上で、昨今政府から出されている「たばこ1本当たり3円増税」案についてどのように思うかを尋ねてみた。まずは喫煙者に対し、今回の増税案も含め今後のたばこの価格はどうなるか、その見通しについて尋ねたところ、過半数が「値上げされたらツライ」と回答している。その裏には「ツライからできれば値上げしないで」という魂の叫びが見え隠れしているのだろう。

今後たばこ価格はどうなるか(喫煙者限定)
今後たばこ価格はどうなるか(喫煙者限定)

なお今設問では「値上げはないと信じている」という選択肢があったが、これに対する回答はゼロ。すでに喫煙者の中では「値上げはある」という前提で色々と考えられているようだ。ちなみに喫煙者の母体数は85人しかなく、多少のぶれが生じている可能性はある。現実問題として「値上げは無い」派は数%の割合で存在するのかもしれない。

一方、非喫煙者に対し、今回の値上げ幅をどのように考えるか尋ねたところ、喫煙者にとっては辛らつな回答結果が出た。

1本当たり3円の値上げ方針をどう思うか(非喫煙者限定)
1本当たり3円の値上げ方針をどう思うか(非喫煙者限定)

7割近くの人が「(3円では足りない。)もっと値上げすべき」と回答している。「妥当な線」も2割を超え、「3円は値上げすぎ」という同情派は1割強しかいない。調査母体全体に占める割合は非喫煙者が多数であることを考えると、世論としては「もっと値上げすべきだ」が最大の意見ということになる。

「1本あたり3円」はあくまでも現時点では案のため、今後「値上げはしばらくナシ」ということになるかもしれないし、逆に「1本5円」のように値上げ幅が拡大する可能性もある。一時期話題となった「たばこ1箱1000円論」と比べればまだ安いが、喫煙者にとっては胃がキリキリする思いが続くことだろう……「ストレスがたまったからまたたばこを」として手持ちのたばこに手をつけたのでは、元も子もないのだが(笑)。

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