他人にかみつかれた時、どうする?!
2008年12月17日 08:00
健康関連の情報をシンプルかつ分かりやすく紹介してくれる【HealthDay】だが、時々「こんな状況ってありうるのか?」という事例まで記事として見つけることが出来る。ありとあらゆる可能性を想定しておくのは悪くないし、医療従事者としては当然の考え方なのだろうが、「現実にそのようなことが起きるのは、あまり考えたくないな」というものもあるのが事実。今回紹介するのも、そのような「なさそうでありそうな状況下」における対処法。いわく【他人にかみつかれたらどうするか(When Another Person Bites You)】というもの。
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アメリカ整形外科学会(AAOS、the American Academy of Orthopaedic Surgeons)では、たとえ人間からかまれたとしても、動物の場合と同じように感染症の危険があると指摘。手の感染症のうち約1/3の原因は「他人によるかみつき傷」にあるとしている。かみつき傷には大量の細菌がついているからだ。
学会では見た目が酷い状況でなくとも、人によってかみつき傷が生じた際には次のような処置を施すようにという指針を提供している。
・かみ傷には自分の口を当ててはいけない。さらに傷口に多くの細菌をもたらすことになる。
・皮膚に裂傷がない場合には、石けんと水、あるいは殺菌用洗浄剤でていねいに洗い流すこと。
・かまれた部分に抗生物質による軟膏(なんこう)を塗る。そして包帯を巻く。
・皮膚に裂傷が生じ、内部が損傷しているようなら、医者に見せる必要がある。かまれた跡が出血していたら、その部分に圧力をかけて高く持ち上げ、すぐにでも治療を受けること。
「他人にかまれる」という状況を想定すると、犯罪に巻き込まれたり「その類の」通り魔に遭遇する以外に、夫婦ゲンカ・兄弟ゲンカ、あるいは子どものかんしゃくでかまれてしまうなどの場合が思い浮かぶ。前者の場合はともかく、後者(身内によるもの)の場合は軽んじてしまうことが多いだろうが、専門家の話では「それはマズい」ということになる。思い当たる状況が起きうるというフシがある人は、知識として覚えておくとよいだろう。
……それにしても。アメリカでは「他人によるかみつきトラブル」が多発しているのだろうか。そんな疑問がふと頭をよぎってしまう。あまり考えたくはないお話だ。
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