ラクダ? ドラゴン!? いいえプードルです
2008年12月15日 06:30
【Mail Online】に奇妙な写真が掲載されていた。パッと見はラクダなのだが、それにしては少々スケールが妙。しかも顔つきやコブ、尻尾など良く見るとラクダにしては違和感がある。本文に目を通してようやくこれがラクダではなく、「プードル」であることに気がつくまで、少々時間を必要としてしまった。これはアメリカ・カリフォルニア州に住むトリマー(グルーマー)、Sandra Hartness嬢による「作品」なのだという。
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ラクダ……ではなくてプードルのシンディ。ここまでにするのに2時間はかかったとのこと。
Sandra Hartness嬢は犬専門のトリマー。アメリカにおいて開催されているトリーマーの大会では常に上位を維持する、トリーマー大会の常連者。彼女の手にかかれば、彼女のペットとして行動をいつも共にするプードルのシンディは、ラクダだけでなくドラゴンやニワトリ、クジャクにすら変身してしまう。
Sandra Hartness嬢とプードルのシンディ
Sandra Hartness嬢の手にかかれば、プードルのシンディもドラゴンやクジャクに早変わり
彼女がシンディへの「飾り」を始めたのは8年前のこと。業界専門誌に目を留め、インスピレーションが頭にきらめき、自分ならもっと色々出来ると考えて、それを実行に移したのだという。トリマーのコンテストでは何百人もの人の前で作業を行うため、緊張に負けてしまうことも何度かあったが、慣れてしまってからはその自信のもと、数々の賞を受賞する腕前を発揮している。
もちろんプードルのシンディへの「過剰な」トリーミングに対し、すべての人が賛美の声をかけているわけではない。中には「動物虐待だ」として非難を浴びせる人もいる。彼女はこれらの意見に対し、「トーリミングしている時間、シンディはずっと同じ姿勢をしている必要はないし、横たわることもできる。トイレ休憩だって許されているのよ。そしてシンディはとても静かに私のいう事を聞いてくれるわ」と反論。ケバい色でシンディの健康に害は生じないのかという疑問には「シンディに使っている着色料は、口にしても問題の無い安全なものなの」「他のトリマー大会に参加した犬たちは大会の後に毛を刈られてしまうけど、私のシンディは(安全な着色染料を使っているから)洗い落とすだけで十分なの」と説明している。
さらに彼女は続ける。「シンディはトリーミングされることをとても好きなみたいね。仕事だと思ってないみたい。もしシンディが『仕事だ』って感じている(嫌がる)のなら、私は大会には参加しないわ」「私が大会に参加するために旅行バッグを出すと、シンディははしゃぎ出すの。『またどこかに出かけるの? トリーミングしてくれるの?』ってね」。
色々賛否両論はあるだろうが……シンディ自身も自分がラクダやクジャクに「変身」しているという自覚まではないようだし、主人と時間を共有でき、楽しんでいるのなら、それはそれでありかな、というところだろう。
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