女性はケータイでお買い物・ネットショッピングの利用デバイス動向を探る
2008年12月12日 06:30
Webマーケティングガイドは12月8日、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアと共同で「Eコマース」に関する調査の結果を発表した。その結果によると、ネットショッピングをする際に女性は男性と比べて携帯電話の利用頻度も高く、パソコンとの併用の割合も大きい傾向があることが明らかになった。一方で男性は概してパソコン中心で、携帯電話のみをする人の割合は女性の約半分でしかなかった。少なくとも「ネット通販」という観点においては、男女間に「向き合うデバイス」の差異が見られるようである(【発表リリース】)。
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今調査は11月28日から12月1日の間にインターネット経由で20歳~49歳の「モバイルユーザーの」男女に対して行われたもので、有効回答数は350。男女比率は均等割当、年齢階層比は非公開、キャリア比はドコモ54.9%、EzWeb34.0%、ソフトバンク11.1%。携帯電話経由で行われた調査のため、携帯電話に対して有利な結果が出うることを考慮する必要がある。
今回の調査母体では別項目の回答で、全般的に「パソコンよりも携帯電話を使用する時間が長い」という結果が出ている。これは元記事にもあるように「携帯電話からの調査」であるのと同時に、【「ネットへはパソコンよりもケータイで」携帯のネット歴5年以上では過半数に達する】でも触れているように「携帯電話の利用期間(1日あたりの時間ではなく)が比較的長い」が多いことをも意味する。ある程度インターネット、特に携帯電話経由のアクセスに手馴れている人が少なくないと考えて良いだろう。
その上で、そのような人たちを母体にした「インターネットショッピングの利用経験」、言い換えれば「パソコン・携帯電話のどちらを使ってネットショッピングをしているか」について尋ねた結果がこちら。
パソコン・携帯電話のどちらを使ってネットショッピングをしているか
このデータから導き出せることを箇条書きしてみると
・男性よりも女性の方がオンラインショッピングの利用割合が高い。
・全体ではオンラインショッピングにおいてパソコンの方が利用頻度が高い。携帯電話経由の調査であることを考慮すると、ネット利用者全体ではさらにパソコン比率が高まるものと思われる。
・女性はネットショッピングにおいて「パソコン利用率が低い」「携帯利用率が高い」という二つの特性を持つ。特に後者においては、男性の2倍近い値を示している。
・「パソコンと携帯電話を状況に応じて使い分ける」という「巧みな利用方法」も女性の方が長けている。男性と比べて女性は10ポイントほど高い。
などの傾向が見てとれる。女性は単に携帯電話の利用頻度が高いだけでなく、「上手な使いこなし方」にも長けているようだ。
また、上記のグラフの色の塗り方から見れば把握できるように、「男性は4割程度しか携帯電話でネットショッピングをしていないのに、女性は6割も利用している」という事実も浮かんでくる。パソコンと携帯電話の注力度の違いはあれど、そこまで「携帯電話によるネットショッピング」が普及しているという事実は、驚きでもある。
ショッピングやエンタメ系など女性が特に好む分野では、今後「携帯電話上での展開」を前提とした方がよい時代が来ているのかもしれない。
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