ゲーム機で女性のオシャレを助けます。コーディネートなソフトが登場

2008年12月10日 19:40

プロジェクト ビューティーイメージ先に【iPhoneで鉄道管理・鉄道支援アプリケーション「Next-M/Rail」開発】などで紹介したように、高性能化した携帯ゲーム機をはじめとした携帯端末で、単純にゲームを提供するだけでなくさまざまな実用ツールとして使えるソフトの数が増えてきた。それだけ携帯端末が身近になり、ニーズが掘り起こされてきたといえる。[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]では「女性のおしゃれ 助けます」と称し、2本の「コーディネーターなソフト」を紹介していた。「なるほど」と感心させられる内容のものだったので、その両方を紹介することにしよう。

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「タンスの肥やし」と言わせない! 服のコーディネートを提案してくれる『マイスタイリスト』

最初に紹介されたのは、PSP(プレイステーションポータブル)用の専用カメラとセットになったソフト『MyStylist(マイスタイリスト)』。ソフトのタイトル通り、「手のひらの中のスタイリスト」を実演するソフトだ。

「マイスタイリスト」の画面
「マイスタイリスト」の画面

要は、自分の持ち服をデータベースとして取り込み、その組み合わせを「提案」してくれる、ファッション・スタイリスト的な役割を果たすソフト。あらかじめ自分の服を専用のカメラで撮影して登録する必要があるが、カテゴリー(洋服、靴、アクセサリーなど)や色別にグラフで確認したり、条件付けの検索で組み合わせを自由にセットできる。

また、着こなしのセットを日付だけでなく日記やスナップ写真と共に記録できるので、「自分の着こなし日記」としての利用も可能。その上、天気や予定にあわせたスタイルをソフト側が提案してくれるので、「どの服を着ていけば良いのか迷っちゃう」などという心配も要らない。

ポイントとしては「自分の持ち服のデータを自由に使いこなせること」「過去の着こなしパターンを参照できること」。例えば彼氏(または彼女)とのデートの際、手持ちの服やアクセサリーで出来るだけ違った見せ方をしたい場合、過去の事例とかち合わせることがないよう確認できる。毎回違った自分を、もしかするとデッドストック状態だったかもしれない洋服の中からソフトに選んでもらい、演出できるわけだ。ある意味「資源の有効活用」ともいえるかもしれない。

多少の問題点(色映りが多少悪い、季節からのコーディネートの提案は東京を基準にしている)などもあるが、リーズナブルなツールとしてはほぼ最強に近いといえよう。

化粧後のあなたの姿を画面上に・バーチャルメーキャップソフト『プロジェクト ビューティー』

『マイスタイリスト』が洋服の着こなしなら、こちら『プロジェクト ビューティー』は自分の顔のメーキャップなどが疑似体験できるソフト(ニンテンドーDS用)。専用の顔認識カートリッジ「DSスキャン」で自分の顔を取り込むことで、資生堂の独自理論に基づいたメーキャップの提案、さらには具体的なメークの手順までもが受けられるというもの。メーキャップのプロが手のひらに、というところか。キャッチコピーは「プロのメークをDSで体験!」。

「プロジェクト ビューティー」の画面
「プロジェクト ビューティー」の画面

モードには自分の顔データを登録し、客観的な立場から顔立ちを分析。その上でもっともマッチすると思われるメーキャップやメーク手順の解説を行う「顔立ち診断」、自分の顔にあったオリジナルメークを色々とデザインできる、バーチャルメーキャップこと「フリーメーク」、生活習慣や肌質などを簡単な質問で分析する「パーソナル情報」、肌悩みの原因を判定して最適な対処方法をレクチャーする「肌トレ」、メーキャップからヘルスケアまで資生堂の研究データが満載の「セットアップビューティー」、美容に関する知識をクイズで学べる「ビューティーチャレンジ」などが用意されている。パソコンの専用ソフトでなら見かけたことがあるような、メーク用のさまざまな機能が(パソコンと比べれば差があるのは否定しないが)手の内で気軽に出来るのはありがたい。

携帯ゲーム機でこの類のソフトが動くということは、自宅だけでなく友達の家など出先でも使えることを意味する。友だち同士でメークの練習をしあったり、自分のメークパターンを披露(実際に、ではなく画面上で)披露するなど、使い方は色々と考えられるだろう。なおDSiでは使えないとのことなので注意が必要。


当方(不破)は男性で、なおかつ無とん着な性格のため、メークや洋服のコーディネートにはとんと疎いのが正直なところ。それだけに、女性の洋服のコーディネートやメーキャップの話を見聞きすると新鮮味と共に感心できるし、努力の結果まるで別人のように見栄えが変わるのを見ると、魔法を見せられたような気分にもなれる(プロのスタイリストやメーキャップの人たちは魔法使いのようだ)。

生活の身近なところにまで入り込んだ携帯電話や携帯ゲーム機。単なるゲームソフト再生機としてだけではなく、今回の2タイトルのような「生活をよりよくするツール」としての活躍の機会も増えてくるのだろう。


(最終更新:2013/09/05)

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