初音ミク、オンパレード! アマゾンが「おもちゃ&ホビー」年間ランキング発表

2008年12月10日 08:00

みっくみくイメージ直前の記事でネット通販大手のアマゾンジャパンは12月9日までに、同サービス内で発売されたテレビゲームの年間ランキング『Best Game of 2008』が発表されたことを紹介したが、実はゲームだけでなく「食品&飲料」「ミュージック」「DVD」「パソコンソフト」「おもちゃ&ホビー」など、主要なアマゾンの商品項目毎に(ほぼ)今年のセールスランキングが発表されている。今年の人気商品を振り返る意味でも、実店舗と違った特性を持つネット通販における商品の購買動向を推し量る意味でも非常に興味深いものばかりだが、中でも「ネット通販ならでは」の特性が強いと思われる『おもちゃ&ホビー』についてセールスランキングを見てみることにする。

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Best おもちゃ&ホビー of 2008
Best おもちゃ&ホビー of 2008

今回発表されたランキングは2008年1月1日から11月30日における、アマゾンジャパンで売れた「おもちゃ&ホビー」コーナーの商品ランキング。メーカーからの出荷数などではないため、もっとも「実売」に近いと考えることもできるし、実店舗における販売数と比べて「自宅などからでも衝動買いしやすい」「購入までのハードルが低い」「口コミに大きく左右される」など、今風の購入様式により近い市場における結果ともいえ、非常に興味深い内容でもある。

特に「おもちゃ&ホビー」では先の「ゲーム」カテゴリー以上に「実店舗買い」が気恥ずかしいと考えている層による購入や、特定ファンが予約受付開始後に即注文を行うことで商品展開が促進される場合も多く、いわゆる「大きな子どもたち」(NAA:New Amusement Ageとでも呼ぶべきか)による購入が大きく反映されるため、実店舗のランキングとは大きくその様相を違えている場合もある。

さてその「おもちゃ&ホビー」でトップについたのは、デジタル・ボーカロイドとして一世を風靡しているキャラクター・ボーカル・シリーズの第一弾『初音ミク』のfigma『Figma 初音ミク』。ポリ塩化ビニル製の彫像と可動タイプのフィギュアが持つ「美しさ」と「可動性」を兼ね合わせた新世代の造形物として登場した「figma」の、初音ミク版。元々デジタル系アイドルとして人気を集めている初音ミクと、これもまた新世代の「おもちゃ」として人気が急上昇しているfigmaという二つの要素を兼ね合わせた商品なだけに、飛ぶように売れるのも納得がいくというもの。

第二位には『リボルテックダンボー・ミニ Amazon.co.jp ボックスバージョン[初回版]』。事情が分からない人には「なにこの四角いロボット」という印象しかないと思われるので説明しておくと、ベストセラーコミック『よつばと!』の作中に登場した段ボール(着ぐるみ)ロボット「ダンボー」が元デザイン。それを可動式にしたおもちゃ「リボルテックダンボー」の、さらに段ボール自身をアマゾンの商品梱包用のものにしたという、アマゾンオリジナルバージョン。驚くべき事は同商品の発売は12月17日であるにも関わらず、「11月30日までの集計」で第二位についているということ。それだけ大量の予約が入っている事実を裏付けている。

第三位も第一位と同様に「初音ミク」絡みの商品である『キャラクターボーカルシリーズ01 初音ミク (1/8スケールPVC塗装済み完成品)』。リアル頭身モードの立体フィギュアで、こちらも発売が9月末にも関わらず大いに売れていることになる。

以後ランキングは続くのだが、いわゆる普通の(?!)おもちゃとなると第四位の『ムゲンエダマメ』、子ども向けとなると第六位の『くもんのNEW日本地図パズル』がようやくランクイン。つまりはアマゾンジャパン(のような通販サイト)では、「おもちゃ」の類は前述した「大きな子どもたち」たちが、大いに利用していることが容易に想像される。

これは特にブログや掲示板、SNSなどのインターネット上のコミュニティを通じた口コミや、彼ら・彼女ら独特の「ノリ」によるところが大きいと思われる。よく言われている「オタク文化」と区切るのとは多少異にする部分があるかもしれない。


(最終更新:2013/09/05)

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