Best Game of 2008

今回発表されたランキングは2008年1月1日から11月30日における、アマゾンジャパンで売れたタイトルのランキング。メーカーからの出荷本数などではないため、もっとも「実売」に近いと考えることもできるし、実店舗における販売数と比べて「自宅などからでも衝動買いしやすい」「購入までのハードルが低い」「口コミに大きく左右される」など、今風の購入様式により近い市場における結果ともいえ、非常に興味深い内容でもある。

そのような状況下におけるランキングのトップについたのは、ほぼ毎週お伝えしているゲームランキングでもたびたび登場し、電車の中でもPSPを持っている人の多くがプレイしていると思われる『モンスターハンター ポータブル 2nd G PSP the Best』 。今やゲームボーイ・DSならば『ポケットモンスター』、ニンテンドーWiiなら『Wii Fit』のように、ハードの定番タイトルの座を確実に手に入れた『モンスターハンターポータブル』シリーズ。通常版が販売終了となり、廉価版が登場したことでますます普及率の増加に拍車をかけている。

第二位には『Wii Fit』。ゲーム以外にも積極的にWiiを活用させたいという任天堂の思惑や、特定健診などによる健康志向の高まりで波に乗り、純粋なゲームとはやや系統が異なる中でもヒットセラーというだけでなくロングセラー的な立ち位置をも確保することに成功した。なにしろ発売から一年経過した現在でも、時々ランキング5位以内に顔を見せるのだから、驚異的としか表現のしようがない。

第三位には『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(スペシャルエディション)』が。普及台数という視点では他のハードと比べて不利な立場にあるプレイステーション3(PS3)向けのタイトルが総合で第三位に収まるのは、ある意味ミラクル。元サイトの説明によると、長年のシリーズファンによる発売前予約が大きく売上を伸ばす要因となったとのこと。

なお同ページでは総合以外に各主要機種、周辺機器、輸入版テレビゲームについても売上順にランキングを掲載している。いずれもランキングの具体的な商品を見れば「なるほどこれは売れるよね」と納得できるものばかり。また、「ああ、そういえば確かにこれは必要かもしれないな」と気づかせてくれるものも(特に周辺機器の項目で)あるだろう。是非一度チェックを入れてほしいものだ。

(最終更新:2013/09/05)