もっと節約したいもの、外食・食品・水道光熱費
2008年12月09日 06:30
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは12月8日、生活費と節約に関する調査結果を発表した。それによると、今後節約したい、もっと節約できる項目としてもっとも多くの人が考えていると答えたのは「外食費」であることが明らかになった。他の調査機関における同様の調査でも同じような結果が出ており、消費者の「外食控え傾向」は本物であることを再確認させるデータといえる(【発表リリース】)。
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今調査は11月19日から11月21日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は437人。男女比は56.8対43.2。年齢構成比は20代14.0%、30代46.0%、40代28.8%、その他11.2%。
今調査では「節約」についてさまざな視点から質問をしているが、例えば現時点でもっとも節約している項目ベスト3は「外食費」「衣服」「食料・飲料費」など、身近で調整がしやすい物品が挙げられている。またその成果は月あたり数千円~1万円程度という認識があるようだ。
それでは「今後」さらに節約したい、できると思う費用は何だろうか。今後の消費動向の変化も推し量れる貴重なデータであるが、結果としては「現時点で」もっとも節約している項目「外食費」がついた。すでに節約しており、外食産業はキュウキュウ言っている状況で、「もっともっと削れれば」と考えている人が多いことが分かる。
今後さらに節約したい、できると思う費用
現在節約している項目の上位にあり、「今後」ではかなり下まで下がっている「衣服」は、そろそろ節約の限界にきた、という認識もあるのだろう。一方「水道・光熱費」は個人ベースでは毎月数十円、よくて数百円節約できるのが関の山(よほど荒い使い方をしていない限り)。その項目にまで注力しなければならないほど、「節約しなければ」という切迫感が高まってるという考え方もできよう。
これを年齢・性別に区分した結果と、グラフにしたことでかえって分かりにくくなった可能性があるので、特徴を箇条書きにしたのが次の図(など)。
今後さらに節約したい、できると思う費用(性別・年齢階層別)
・「外食費節約」は男性より女性、若年層ほど強い傾向
・「外食」「食料・飲料費」「水道・光熱費」など生活に身近な出費については女性の方が節約意識が強い
・「衣服」は女性が男性の2倍。ファッション系で今後消費減退が懸念される(あるいはアウトレットモールの多様か)
・住居費、医療費、交通費、保険料などは手軽に削減できないこともあり、節約対象からは外れている人が多い
ただ、「中の人」がFPである当方から言わせてもらうと、例えば「保険料」は保険の見直しをすれば案外削減できる場合が多いのも事実。また医療費を多用している人は、公的制度(例えば高額療養費制度など)を使用することで多数の「返金」を受けられるなど、「知ることで出来る節約」も多い。まさに「知識は人生を 豊かにしてくれる」である。
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