利用する携帯サイトを知る方法、「中堅メルマガ」「若年検索」

2008年12月03日 19:40

モバイルイメージ地域コミュニティサイト「Lococom」と住宅・不動産情報ポータルサイト「HOME'S」を運営するネクストは11月27日、携帯電話の利用実態などに関する調査結果を発表した。それによると、現在使用している携帯サイトを知ったきっかけとしてもっとも多いのは「携帯電話の(公式)メニューリストから」だった。勝手サイト(公式サイト以外のサイト)が一般的になった昨今においても、公式メニューリストの力強さを実感できる結果といえる。一方それ以外では若年層は「検索サイト」や「友人・知人の紹介」によるところが大きく、中堅層では携帯電話用の「メルマガ経由で」という人が多い傾向が見られた(【発表ページ】)。

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今調査は過去3か月以内に携帯サイトを利用したことがある、関東・関西圏在住の18~39歳の男女に対し携帯電話経由で実施したもので、有効回答数は2100人。関東圏は1200人、関西圏は900人。実施時期は9月19日~9月25日。

現在利用している携帯向けサイトを知ったきっかけについて尋ねたところ、もっとも多いのは「携帯電話のメニューリストから」で、全体では7割近い回答が得られている。携帯電話会社自身が運営している公式メニュー(NTTドコモならiメニュー)が直々に情報を提供し、最初から本体に組み込まれているメニュー経由でのサイトなだけに、(色々な面で)安心してアクセスできるのが強み。

現在利用している携帯サイトを知ったきっかけ
現在利用している携帯サイトを知ったきっかけ

「公式メニュー」に次ぐ回答としては、全体では「携帯電話上の検索サイト」からが多く、過半数を占めている。ついで「携帯電話のメールマガジンから」がつき、携帯電話という同じ媒体内で情報が完結している傾向があることが分かる。

携帯電話内の
情報の循環に
介入するには
現実の第三者からの
口コミ情報が
最も効果的

その「殻」を突き破る形となっているのは、やはり「リアルな口コミ」。「友人・知人の紹介から」が3割強を占める。このことから、「携帯電話で内包される強固なコミュニティの殻を打ち破るには、新聞や雑誌、テレビ広告、パソコン経由よりも『実際の人間経由』がもっとも効果がある」ことが分かる。

一方、性別・年齢階層別では非常に特徴だった傾向が見られる。

・男性よりも女性の方が検索サイトや携帯メルマガ、バナー広告を積極的に利用している
・若年層は検索サイトを積極的に活用し、中堅層はむしろ携帯メルマガをきっかけにして愛用する携帯サイトを見つけ出している
・現実の第三者からの口コミ効果は若年層の方が圧倒的に大きい


携帯電話そのものの利用度数は男性より女性の方が大きいことは知られている話ではあるが、その内部機能をも女性は積極的に使いこなししているようだ。つまり検索サイトやメルマガ、バナー広告など携帯電話周辺のサービスは、女性に対する訴求力が大きいとも考えられる。

具体的メディアについては本記事タイトルにもあるように、若年層は検索サイト、中堅層は携帯メルマガに強い関心を持ち、携帯サイトの探索に役立てているようである。年齢によって「サイト探しのためのメディア・手法」に違いが見えてくるのも、大変興味深い話といえよう。

どの手法を使ってアピールすれば効果的な集客が出来るか、あるいは多くの読者に喜んでもらえるサービスを提供できるか。年齢属性や性別属性に特徴のある携帯サイトの場合、よく考えて選択する必要がありそうだ。

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