mixiのアカウント保有者率は95%超

2008年12月16日 08:00

インターネットイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは12月15日、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に関する意識調査結果を発表した。それによると、調査母体の実に95%以上もの人が【ミクシィ(2121)】が運営する日本国内最大手のSNS【mixi】のアカウントを保有していることが明らかになった。他のSNSと比較して圧倒的な割合を誇り、多くの人がmixiに籍をおいていることが分かる(【発表リリース】)。

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今調査は11月28日から12月1日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は609人。男女比は56.2対43.8。年齢構成比は20代19.0%、30代81.0%。携帯電話認証が前提となっているので、世間一般と比べるとやや携帯電話に有利な回答が出ることを考慮しておく必要がある。

現在では大手ほど本来の性質である「不特定多数、しかし限られた対象のみのネットワークコミュニティ」「電脳秘密倶楽部」的要素が薄れつつあるSNSだが、日記や掲示板が好きな日本人の性質にはマッチしたようで、あっという間に多くの人が利用するようになった。文頭で挙げたmixi、そしてGREEやモバゲータウンはその存在自身が運営企業を上場させるだけの成功をもたらすほどである。

それでは具体的に、どのSNSにアカウント(籍)を持つ人が多いのか。利用者の割合・会員数区分の推測もできる、貴重なデータは次の通り。

アカウントを所持しているSNS(すべて)
アカウントを所持しているSNS(すべて)
20人に19人までが
mixiのアカウント持ち

元データでは男女・年齢階層別のデータも掲載されていたが有意な差異は見られなかったので、単純に全体でのみグラフ化した。これを見ると、実に20人に19人までがmixiのアカウントを保有していることが分かる。「ほぼ全員」と表現しても過言ではない。調査母体が「携帯電話にやや有利」ということも考えると、さらに驚くべき値ではある。

「モバゲータウン」は
10代比率が高い。
今調査は20~30代を
対象としているので
大きな数字が出ない。

二位以降にはGREEやゆびとま、そしてようやくモバゲータウンがつく。ただしモバゲータウンは現状では会員の半数近くが10代のため(【モバゲータウン会員数1000万人突破・20代ユーザー増加の傾向】)、20代・30代のみに限定して調査した今回のアンケートでは、割合が少なくて当然かもしれない。

圧倒的な会員数を誇るmixiの威力が再確認できたわけだが、これは同時に「新規インターネット・携帯電話利用者以外で、mixiに新規加入する人はほとんどいない状態」であることをも意味する。何しろ現在インターネット・携帯電話を利用している人で、mixiのアカウントを持っていないひとは5%にも満たないのだから。このデータは先の【「ケータイSNS」の傾向を強めるmixi】でも触れているように、「とにかく色々な方面に門戸を広げ、少しでもスキマ的な領域の新規加入者を取り込もう」という、急成長時代を終えて緩やかな成長、あるいは現状維持状態に移行しつつあるmixiの内部事情を反映しているともいえよう。


(最終更新:2013/08/01)

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