田辺三菱製薬、三菱自動車製電気自動車「i MiEV」を営業車として導入と発表
2008年12月03日 08:00
【田辺三菱製薬(4508)】は12月2日、【三菱自動車(7211)】が開発中の新世代電気自動車iMiEV(2009年夏をめどに発売予定)を、主に自社のMR(医薬情報担当者)が医療関係者を訪問するために使用する営業用社用車として、発売開始時期と同時に順次導入することを決定したと発表した(【発表リリース】)。
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【寒冷地での電池性能をチェック・三菱自動車の電気自動車「i MiEV(アイ ミーブ)」北海道で試験走行開始】などで解説しているように、「i MiEV(アイ ミーブ)(Mitsubishi innovative Electric Vehicle)」は三菱自動車が精力的に開発を進めている電気自動車。三菱自動車の軽自動車「i(アイ)」にリチウムイオン電池と永久磁石式同期モーターを搭載。家庭用交流電源(100・200ボルト)と急速充電器向けの3相200ボルトでの充電が可能。最高時速は130キロで、1回の充電では160キロ(先行試験車では130キロ)の走行が可能。電気代は1回の充電につき数百円。現在寒冷地などでの実証実験が行われている。
田辺三菱製薬では昨年10月の新体制発足以降、車両数の削減や利用スタイルの変更など、MR向けの営業車両に対する見直しを進めてきた。今回は電気自動車を積極的に導入することで、営業効率の最適化を図るとともに、環境に優しいエコ・プロモーション体制構築を築き上げることになる。
割高感や燃料の供給源の問題など導入へのハードルが高く、個人ベースでは次世代燃料の自動車(水素自動車、電気自動車など)は導入が難しい。そのため現行では官公庁や大手企業における導入が促進されている。企業側からすれば初期経費は高くつくもののランニングコストを抑えられ、環境に配慮しているという対外アピールもできるため、メリットが大きいからだ。特に医療関係者にとっては「地球に優しくできる会社こそが、人間にも優しく出来ます」とセールストークを展開でき、この点でも優位性を得ることができるだろう。
2009年以降大手自動車メーカーから、家庭用電源で充電が可能な電気自動車が、民生用として次々に発売されることになる。今後医療関係の企業をはじめ、さまざまな企業で採用され、ちまたで見かけるようになるに違いないる
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(最終更新:2013/08/01)
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