睡眠不足は女性が多い!? 40代までは3割以上が「寝不足で休めていない」
2008年12月30日 08:00
厚生労働省は12月25日、「2007年国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表した。それによると、寝ることによって十分休養がとれていると考えている人の割合は男女とも8割近くに達していることが明らかになった。一方で10代から40代においてはその割合は押しなべてやや低くなる傾向も見られる。生活の忙しさや、肉体が求める睡眠量の違いからくるものかもしれない(【発表リリース】)。
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今調査は健康増進法に基づき、国民の身体の状況や栄養摂取量、生活習慣の状況を明らかにして、国民の健康増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得るために行われているもの。今回は無作為抽出された300単位区内の世帯約6000世帯分、さらに該当する世帯の1歳以上の世帯員約18000人に対して行われている。
心身を休ませ活力を取り戻す、もっともシンプルで誰でも出来る行動が「(時間、深さ的に十分に)寝ること」。その「睡眠で休養が取れている」かどうかについて尋ねたところ、男女とも「充分とれている」「まあまあとれている」の「取れている派」であることが分かった。
男女・年齢階層別「睡眠で休養が取れているか」
10・40代女性は4割が
「寝不足で疲れが取れない」
男女間ではやや女性の方が寝不足気味な傾向が見られるが、それほど顕著な違いはない。それより大きな特徴として見られるのは、10代から40代において一定数で「あまり取れていない」「まったくとれていない」という睡眠不足派が存在していること。3割前後の値を占めており、さらに女性の10代・40代では4割前後にまで達している。
休養のために必要な睡眠時間と睡眠の深さは人それぞれ(状況、生まれもっての体質、年齢など)であり、一概に何時間寝れば必ず休養できる、というものは無い。また休養の過不足度も個々の判断から行われたものでデジタル式に計測したわけではないから、本人の気の持ちようでいかほどにも回答は変わりうる。
特に女性10代の「睡眠不足」は単に「我慢不足」の可能性もあるが(あるいはケータイなどの使いすぎかも)、全般的に10~40代においては男女とも「寝不足で身体の疲れが取れない」という認識で一致しているのだろう。
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