女子中学生は5割、女子高生8割強~「ケータイ持込禁止」でも持ち込む彼女たち
2008年12月26日 06:30
モバイル広告などを手がけるピーネストは12月11日、携帯電話の学校内持ちこみに関する「女子中高生に対する」アンケート調査結果を発表した。それによると、現時点で学校内への携帯電話の持込を禁止されている女子中学生は8割、女子高生は3割近くに及んでいることが明らかになった。一方で「禁止されているが持ち込んでいる」人の割合も多数に及び、「現時点では規制の効果が限定的であること」がうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査は12月18日から21日までの間に携帯電話経由で行われたもので、有効回答数は2007人。無料ウェブサイト作成サービス「@peps!」「Chip!!」利用者を対象にしている。属性は性別が女性、中学生・高校生がほぼ同数、詳細は未公開。
【「小中学校へのケータイ持込原則禁止」保護者は7割が賛成】でも触れているが、大阪府における「学校内への生徒の携帯電話持ちこみ原則禁止」事例に代表されるように、義務教育や高校において携帯電話の持込を禁止する動きが広まっている。今アンケートは、そのような動きの中で最たる当事者といえる中高生、しかも携帯電話への傾注度が高い女性に的を絞っており、大変興味深いデータといえる。
さて、現在学校に携帯電話を持ち込んでいるかどうかについて、学校側で禁止されているか否かもあわせ確認したところ、中学生では6割、高校生では実に9割以上が「持ち込んでいる」ことが確認された。
中学生の場合
高校生の場合
この公開データからはいくつかの「現状」が確認できる。箇条書きにすると次の通り。
・現時点で中学の82%、高校の27%では「携帯電話の持込が禁止されている」
・携帯電話を学校に持ち込んでいる女子中学生は62%、女子高生は95%
・禁止されている学校において、それでも携帯電話を持ち込んでいる生徒は女子中学生が(禁止されている人のうち)54.8%、女子高生が85.2%に達する
持込を禁止しても中学では半分強、高校では8割以上が持込んでおり、学校内での規約設定による効果も限定的であることが分かる。
【中学2年の16%が「ケータイで1日51通以上メールのやり取り」】や【女子高生 ケータイ利用は 一日2時間 寝る間も惜しんで メールで やりとり】にもあるように、中高生にとって携帯電話は今やライフスタイルに組み込まれた生活必需品となりつつある。単に学校側で一律「持込禁止」と唱えただけでは、その制度の運用が難しいことが改めて確認できよう。保護者や地域も一体となって規制に協力することや、代替案(持込禁止ではなく、当下校時に回収・返却する、預け入れ場を作る、学校側で携帯電話そのものを支給するなど)の検討も求められよう。
(最終更新:2013/08/01)
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