他人の名前を忘れないための4つのコツ
2008年12月22日 12:00
記憶力の良し悪しは人それぞれだが、他人との付き合いの中で「自分は物覚えが悪いのであなたの名前を忘れてしまいました」と説明するわけにはいかない。ところが名前や名刺交換をするのは大抵において出会った直後であることや(その後に生じるさまざまな行動や会話で名前自身の記憶が薄らいでしまう)、名前そのものには大した注意を向けていないこと、名前の言い回しそのものは大きな意味を持つわけではないので、ついつい忘れてしまうことも多い。【AskMen.com】ではそんなトラブルを解消するべく、「人の名前を覚えるための4つのコツ」なるものを紹介している。アメリカの文化に基づいたものだが、きっと日本でも役立つはずだ。
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1.はじめは名前を繰り返して使う(Repeat the name in the introduction)
反復学習は記憶を確実にするための常套手段だが、それは人の名前においても通用する。例えば「はじめまして、私は不破です」と相手に言われたら「はじめまして」と返事をするのではなく「はじめまして、不破さん」と、名前を相手への言葉に含ませる。もちろんやりすぎは相手に不信感を与えるだけだが、適度に相手の名前を会話に混ぜることで、自分自身の「名前の記憶」にプラスとなるだけでなく、相手の注意をこちらに引き寄せる効果も出てくる。
2.名前を覚えるための道具・仕組みを使う(Apply a suitable device)
反復して名前を口にするのと共に、色々な「道具・仕組み」を使って名前を記憶に刷り込ませる。例えば相手の名前をリズミカルに(頭の中で)呼んでみたり、名刺か何かに書き留めたりなど。自分が好きな方法を使えば良い。もちろんこれらは「自分の内」で行うこと。第三者、特に相手に向けてやる必要はない。
3.すぐに名前に説明語をつける(Immediately put the name to work)
会話の過程でその人の特性を見出したら、その場で(頭の中で)名前とその特性をリンケージさせる。例えば単なる「不破さん」ではなく「Garbagenews.com管理人の不破さん」という具合だ。「●×物産□△部部長の加藤さん」「○◎町内会の会長の鈴木さん」など、すぐにできるはず。
注意事項を一つ。頭の中で「説明語」を名前に結び付けても、その時点では確認時の一度きりしか使わないこと。例えば、
A:「Garbagenews.com管理人の不破です」
B:「ああ、Garbagenews.com管理人の、不破さんですね」
(B)(´-`).。oO(Garbagenews.com管理人の不破さんだな)
A:「ところで例の件ですが、どちらが良いでしょうかね」
B:「私はやっぱり再検討した方がいいと思いますよ、Garbagenews.com管理人の不破さん」
A:「……はぁ」
(A)(´-`).。oO(何で「Garbagenews.com管理人」を連呼してくるんだ?)
という、マヌケな会話になるからだ。名前だけならともかく、記憶するために必要な説明語は、会話をする毎に一度だけ使うこと。
4.見た目の連想語で記憶する(Make a physical connection)
記憶に残るかどうかという点において、視覚による記憶は非常に強いことを忘れてはならない。「顔は覚えているんだけど、名前が出てこない……」という経験を持つ人も多いはずだ。ブログで記事に関連用語をリンクさせる「タグ付け」と同じように、名前とその人の視覚情報をリンクさせて「タグ付け」させ、記憶させてみよう。
例えば「ビートたけしそっくりだけど背は高い○×さん」「将棋の羽生名人に瓜二つな□△さん」という誰にでも分かるような対象との比較をはじめ、「目がぱっちりしていて鼻高であごが少々出ている○◎さん」のような顔のパーツにおける特徴、さらには口調や表現の仕方(オーバーアクションを好む、いつもうつむきがち)など、どんな「タグ」でもよい。ビジュアル的に連想できるキーワードが多ければ多いほど、そしてその印象が強いほど、名前そのものを記憶から「引き出せる」可能性は高くなる。
もちろんこれらの「タグ付け」は自分の頭の中だけにしておくこと。「いつも鼻毛が出ている○■さん」などと本人の前で口にしようものなら、色々と面倒なことになるだろう。
名前そのものには意味がない場合が多いので、案外記憶しにくいもの。今回の元記事ではさまざまな方面から「意味」を持たせ、あるいは「意味のある言葉につなげて」、記憶を呼び起こすきっかけを与えている。例えば名刺をもらったとき、その名刺にその人の特徴や語っていること、名刺の上では表記されていない「スペック」を書き込んでいくと後々まで分かりやすい。
いわば「連想記憶法」とも呼べるこの方法、実は名前だけに限らず、あらゆることに応用できる。例えばルート3(1.7320508)を「人並みにおごれや」と覚えたり、元素の周期表を「水兵リーベ僕の船」と語呂合わせで覚えるのと何ら変わりがない。
人の頭は使い方次第でいくらでも活性化する。だまされたと思って、一度試してみると良いだろう。
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