20代は「見てるだけ」30代になると「積極参加」・SNS利用傾向の一端
2008年12月16日 08:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは12月15日、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に関する意識調査結果を発表した。それによると、調査母体において全体では8割近くの人が「友人の日記を閲覧すること」をSNSの利用目的に挙げていることが明らかになった。日記を書いたりコミュニティに参加するなど「自分で積極的に参加する」より、まずは「他人の参加している様子を見てみる」という人が多いようだ(【発表リリース】)。
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今調査は11月28日から12月1日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は609人。男女比は56.2対43.8。年齢構成比は20代19.0%、30代81.0%。携帯電話認証が前提となっているので、世間一般と比べるとやや携帯電話に有利な回答が出ることを考慮しておく必要がある。
SNSを使う目的には何があるかを複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「友人の日記を閲覧する」で実に8割近くを占めていた。
SNSの利用目的(調査結果から上位4つのみを抽出)
傾向を箇条書きにすると次のようになる。
・SNSの利用目的は「消極的参加(他人の日記閲覧)」がもっとも多く、「自分の日記更新」「コミュニティへの参加」など積極性が高まるにつれて、それを目的とする人が少なくなる。
・一方、本来SNSのサービスではない「ニュースの閲覧」を目的とする人も2割近くを占めている。
・女性は男性より日記の閲覧や書き込みの割合が高い。コミュニティ参加率も高い一方で、ニュースの利用率は低い傾向がある。
・20代よりも30代になると、単なる閲覧だけでなく自分の日記更新やコミュニティへの参加など、積極的な参加行動を目的とする人が増加する。
SNSという「閉じた文化体」の中で積極的な行動を起こす者が増えれば、それだけ「内部の内容物(=コンテンツ)」が増加し、他の人の閲覧機会をも増やすことになる。つまり「積極的な行動を起こす人が多ければ多いほど、その文化体はますます繁栄する」ことになる。その観点から見れば、30代の「積極性の増加」は運営側にとっても好ましい傾向だろう。40代以降がどのような傾向に至るのか気になるところだが、今調査結果では調査母体には含まれていない。
先日mixi側が招待制を廃止し登録制に移行することを発表した。これも(現状の招待制では「招待状」を受け取る機会が少ない)中堅層以降を多く取り込み、内部活性力を高める目論見もあるのかもしれない。
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