「Baby Boomers Cafe」とその」チョコチップクッキー

アイオワ州といえば、昨年夏の大統領選の序盤戦における、民主党の候補者指名選挙が最初に行われた州で知られている。オバマ氏は当時この候補者指名選挙の際に、この州に長い時間滞在した。そしてオバマ氏の同地における選挙対策本部の「隣」にある(【Google Mapのストリートビューでそれが確認できる】)この店に足繁く通い、スタッフたちも「第二の自宅」のごとく足を運んで常連客となった。

オバマ氏のミシェル夫人、そして長女のマリア嬢(10)とサーシャ嬢(7)もしばしばこの店を訪れ、クッキーの味を楽しんでいた。先月オバマ氏のスタッフがアイオワ州を訪れた時、この店にわざわざ訪れて数十セットものクッキーを頼んだという。

これらの話をもとに「Baby Boomers Cafeのクッキーはオバマ氏の御用達」という噂が広まり、同店のクッキーは爆発的な人気を得るようになった。これまでは1週間に400個程度のニーズだったものが今では1000個以上に急増。メキシコやアラスカ州からの注文もやってくるという。同時に量産を行わねばならなくなったため、価格も1個50セント(50円)から75セント(75円)に値上げせざるを得なくなった。

同店の共同経営者 Rodney Maxfield氏は「二週間前はお客にあげていたもんだが、大統領の人気というものはすごいものだ」と述べると共に、「このクッキーがあればオバマ新大統領はどんな問題でも解決するネ。そうなれば自分もとても嬉しいよ」と自分の店のクッキーが気に入られていることについて、まんざらでもない様子。

新大統領が抱えるアメリカのさまざまな問題も、チョコチップクッキーのように甘い内容で、サクっと平らげられるものであることを祈りたいものだ。