相場は小幅ながらも上昇する気配を見せているが…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、六週連続で売り超し

2008年11月29日 12:00

株式イメージ東京証券取引所は11月28日、2008年11月17日から11月21日(11月第2週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は3兆5278億0853万5000円なのに対し、買い総額は3兆0134億9776万5000円となり、差し引き5143億1077万0000円の売り超しとなった。これは先週から六週連続しての売り超しとなる。なお個人・法人・証券会社共に買い超しを継続しており、外国人投資家のみ売り超しということになる(【最新発表リリース、PDF】)。

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11月17日から11月21日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……6171億6784万3000円/1兆1891億4405万6000円(5719億7621万3000円買超)
・個人……1兆3076億7841万4000円/1兆4997億2725万8000円(1920億4884万4000円買超)
・外国人……3兆5278億0853万5000円/3兆0134億9776万5000円(5143億1077万0000円売超)
・証券会社……1205億6021万8000円/1318億2941万7000円(112億6919万9000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この15週間における外国人投資家の動向は次の通り。

8月11日~15日……1001億9073万8000円買超
8月18日~22日……1064億7033万2000円売超
8月25日~29日……1232億4787万8000円買超
9月1日~5日……2113億5241万3000円売超
9月8日~12日……2958億3155万5000円売超
9月16日~19日……1091億3051万6000円買超
9月22日~26日……1476億2196万5000円売超
9月29日~10月3日……3426億6015万5000円売超
10月6日~10日……329億9723万0000円買超
10月14日~17日……2039億8125万1000円売超
10月20日~24日……651億0249万7000円売超
10月27日~31日……4163億5485万3000円売超
11月4日~7日……1944億0524万7000円売超
11月10日~14日……3382億7597万8000円売超
11月17日~21日……5143億1077万0000円売超


今回該当週は下げ基調が続く中、21日には日経平均株価が直近一か月における最安値7406円18銭をつけ、その後は小幅ながらも上昇する気配を見せている。小休憩・小反発のレベルでしかないが、上げは上げ。ただ、部門別の売買動向を見ると、外国人投資家の売り攻勢は再び強力なものとなり、それを法人による買い(自社株買いか?)が受けて止めている形となっている。

内外ともに不安定な情勢が続く中、株価上昇のきっかけがつかめない昨今。小反発を繰り返しながら全体的には下げトレンドを継続していくのか、逆に小さな上昇と下降を繰り返しつつ、少しずつ上昇していくのか。前者の可能性は高いが、後者のパターンであることに期待をかけたい今日この頃だ。先物による値のコントロール傾向が強くなったとはいえ、外国人投資家の売り超し額が増えていること、今週一週間は特に市場での売買出来高が減少していることが気になるのではあるが。

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