【Yahoo! 知恵袋】とは利用者が質問を投稿、それに対して他の利用者が回答を行い、そのやりとりを公開することで知識の蓄積をウェブ上で行おうというもの。俗にいう「Ｑ＆Ａサイト」「ナレッジマネジメントシステム」の一種で、多くの人からの支持を集めている。

今回公開されたのは、その「Yahoo! 知恵袋」のモバイル版による検索数ランキング。「モバイル版」とはいえ通常のパソコン経由版とデータは共用されており、要はどこからアクセスするか・表示のカスタマイズの違いに過ぎない。

検索における入力キーワードは、利用者のニーズ・願望がダイレクトに現れる。誰がどうみても、ぱっと見で利用者が女性中心であることが分かるはず。ヤフー自身からは(決算の関連資料を探したが)「知恵袋」の利用者構成比は公開されていないものの、多少古いデータで、なおかつパソコンからのアクセスによるデータになるが、2007年2月においてネットレイティングスから利用者・ページビューの男女別構成比の調査結果が発表されている(【該当ページ】)。

2007年時における「Yahoo!知恵袋」の男女構成比

上記のデータですら、ページビューの項目では女性が男性を上回る数字を見せている。今回の検索ランキングでは「アクティブ率が女性の方が高い携帯電話からの利用」「2006年5月の携帯版スタートから2年以上経過している(上記データは半年強後)」などを考慮すると、こちらの面からも「モバイル版Yahoo!知恵袋において女性が圧倒的な利用率を占めている」ことが容易に想像できる。しかもどちらかといえば年齢が若い層の割合が大きいようだ。

なお上位についている検索キーワードを見直すと、

の3タイプに大別できることが分かる。まさにテーマとしては「主婦の井戸端会議」のそれに近い。

「Q&Aサイト」が今後成長をさらに続ける可能性が十分高いことは【動画投稿サイトVSテレビ! 主要メディアの立ち位置変化を年齢順で見てみる】などで明らかにされている。その人気の一つが「主婦が井戸端会議を全国規模で、しかも自分の素性公開を最小限に留めた上で、手のひらの中の携帯電話を使っていつでもどこでも出来る」にあるのかもしれない。

(最終更新:2013/08/01)