疑心暗鬼におちいりながら、次のおきうる「嵐」を身構えている状態…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、五週連続で売り超し
2008年11月21日 06:25
東京証券取引所は11月20日、2008年11月10日から11月14日(11月第2週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は3兆6607億7687万5000円なのに対し、買い総額は3兆3225億0089万7000円となり、差し引き3382億7597万8000円の売り超しとなった。これは先週から五週連続しての売り超しとなる。なお個人・法人・証券会社共に買い超しを継続しており、外国人投資家のみ売り超しということになる(【最新発表リリース、PDF】)。
スポンサードリンク
11月10日から11月14日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……6394億6260万2000円/7859億8940万8000円(1465億2680万6000円買超)
・個人……1兆3828億0145万4000円/1兆6171億3614万4000円(2343億3469万0000円買超)
・外国人……3兆6607億7687万5000円/3兆3225億0089万7000円(3382億7597万8000円売超)
・証券会社……1224億1730万4000円/1389億9254万8000円(165億7524万4000円買超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。
8月11日～15日……1001億9073万8000円買超
8月18日～22日……1064億7033万2000円売超
8月25日～29日……1232億4787万8000円買超
9月1日～5日……2113億5241万3000円売超
9月8日～12日……2958億3155万5000円売超
9月16日～19日……1091億3051万6000円買超
9月22日～26日……1476億2196万5000円売超
9月29日～10月3日……3426億6015万5000円売超
10月6日～10日……329億9723万0000円買超
10月14日～17日……2039億8125万1000円売超
10月20日～24日……651億0249万7000円売超
10月27日～31日……4163億5485万3000円売超
11月4日～7日……1944億0524万7000円売超
11月10日～14日……3382億7597万8000円売超
今回該当週は比較的小さな値幅でもみ合いながら、全体的には少しずつ値を切り下げる展開に終始した。結局疑心暗鬼におちいりながら、次のおきうる「嵐」を身構えている状態だったのだろう。出来高も比較的低調で、買い手は買い控え、売り手が売り投げたところを少々拾うという雰囲気が感じられた。個人の買い越し額が大きいのは、やはり新規参入組(のナンピン)によるものだろうか。
11月20日の時点で日経平均は終値で再び8000円を割り込み、回復のきざしが見えない状態が続いている。底値を手探りで探っていたら、床を踏み割ってしまった、などという状況にならないよう、祈りたいものだ。まだ「ブラッディー・オクトーバー」のように、毎日日経平均株価の騰落率上位グラフを描きかえることがないだけ、マシなのだろうが。
スポンサードリンク
ツイート
最新情報をRSSで購読する