連日3%超えの上下があるのは投資家にとって心臓に悪い相場では…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、四週連続で売り超し

2008年11月14日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は11月13日、2008年11月4日から11月7日(11月第1週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は3兆5176億1619万2000円なのに対し、買い総額は3兆3232億1094万5000円となり、差し引き1944億0524万7000円の売り超しとなった。これは先週から四週連続しての売り超しとなる。なお個人・法人・証券会社共に買い超しを継続しており、外国人投資家のみ売り超しということになる(【最新発表リリース、PDF】)。

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11月4日から11月7日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……5772億9660万0000円/9829億1279万2000円(4056億1619万2000円買超)
・個人……1兆4568億9832万5000円/1兆5206億2826万6000円(637億2994万1000円買超)
・外国人……3兆5176億1619万2000円/3兆3232億1094万5000円(1944億0524万7000円売超)
・証券会社……1238億8094万8000円/1255億7859万7000円(16億9764万9000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

8月11日~15日……1001億9073万8000円買超
8月18日~22日……1064億7033万2000円売超
8月25日~29日……1232億4787万8000円買超
9月1日~5日……2113億5241万3000円売超
9月8日~12日……2958億3155万5000円売超
9月16日~19日……1091億3051万6000円買超
9月22日~26日……1476億2196万5000円売超
9月29日~10月3日……3426億6015万5000円売超
10月6日~10日……329億9723万0000円買超
10月14日~17日……2039億8125万1000円売超
10月20日~24日……651億0249万7000円売超
10月27日~31日……4163億5485万3000円売超
11月4日~7日……1944億0524万7000円売超


今回該当週は営業日が通常から一日少ないだけあって取引額もそれなりに少ない値ではあるが、外国人投資家の売り攻勢は続いているようだ。4営業日の間ではもみ合いながらもやや下げる気配を見せながら週末を迎えている。その雰囲気通り今週も「暴落」というほどの下げはないものの軟調な相場が継続中。とはいえボラが大きくなっているのは事実。連日3%超えの上下があるのは投資家にとって心臓に悪い相場ではないだろうか……。

資源価格も下げ続ける気配を見せており、ファンドの換金売りが継続中であることがうかがえる。例の45日ルール云々という話もあるが、通常のタイムサイクルとは別に金主が殺到して解約を求めたのに応じた換金売りなのだから、12月末から逆算して11月15日が山場云々というのはさほど関係ないのかもしれない。

ともあれ、「ブラッディー・オクトーバー」ほどではないものの、乱高下を繰り返しつつ底値を探る市場展開は続きそうであり、外国人投資家も引き続き売り攻勢を強めてくるのだろう。

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