玄関のカギは二つが大多数、家族が増えればカギも増えます
2008年11月08日 12:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは11月7日、自宅における防犯意識と実情に関する調査結果を発表した。それによると、玄関につけているカギの数について、全体では「二つ」がもっとも多いことが明らかになった。また傾向としては世帯家族数が多いほど、カギの数も増える傾向が見受けられる(【発表リリース】)。
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今調査は10月27日から10月28日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は316人。男女比は56.3対43.7。年齢構成比は20代12.7%、30代48.4%、40代32.9%、その他6.0%。調査項目において「階数別」「世帯人数別」においては、各項目の回答絶対数が100を切っているものがあるため、それぞれの項目においては「ぶれ」が生じている可能性を考慮した上で結果を見る必要がある。
不景気な世情を反映して、防犯意識が高まりを見せる中、もっとも身近で重要な防犯対策は「玄関のカギ」。侵入者に対しいかに時間をかけさせ、侵入をあきらめさせるかがポイントとなるため(第三者の目撃を極力嫌うため、時間がかかるような場所への侵入は敬遠される傾向にある)、「一つより二つ、二つより三つ」が簡単で効果的な玄関における防犯対策となる。
そこで玄関のカギをいくつつけているかについて尋ねたところ、全体では49.7%と半数近くの人が「二つ」と答えた。「一つ」の41.5%よりも多い結果となっている。
自宅の玄関のカギはいくつつけているか
男女別・年齢階層別で見ると、男女の差異はほとんどないものの、年齢層別では年を経るほどカギの数が「一つ」から「二つ」へ、つまり防犯上強固なものになる傾向があることが分かる。自分自身の財産や家族など、守るべきものが増えると、安全対策もしっかりしたものをと考えるようになるのだろう。
またこの回答を別の視点、具体的には「住んでいる階数」と「世帯人数」別に分類してみると、年齢層別とは違った、そして興味深い傾向が確認できる。
自宅のカギはいくつつけているか(住んでいる階数、世帯人数別)
・シニア層
・世帯人数が多い
・高層階居住
冒頭で触れているように一部分類項目において回答絶対数が少ないため多少の「ぶれ」が生じている可能性があるが、それに目をつぶれば、全体的には「階数が高いほど」「世帯人数が多いほど」玄関のカギも増える傾向にある。世帯人数については「守る家族がいれば安全への関心も高くなる」という理由からカギの数が増えるのは容易に分かるのだが、高層に住んでいる人ほどカギの数が増えるというのは(防犯のことを考えると)少々意外な傾向といえる。もっともこれは「高層マンションほど防犯対策もしっかりしており、カギがはじめから複数用意されている」結果なのかもしれない。
もちろん一軒家では玄関以外にも侵入口は多数存在するし、マンションなどの集合住宅でも油断は禁物。それでももっとも侵入されやすい経路の一つが玄関であることに違いは無く、カギが「最終防衛線」であることもまた事実。あまり強固すぎるのも問題だが、侵入側の立場になって考えれば、玄関には最低でも二つはカギを用意した方が安心できるだろう。
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