色々な意味で節目ではないかという思いを投資家に抱かせたらしい…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、三週連続で売り超し

2008年11月08日 12:00

株式イメージ東京証券取引所は11月7日、2008年10月27日から10月31日(10月第5週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆4844億9327万8000円なのに対し、買い総額は4兆4285億7793万5000円となり、差し引き4163億5485万3000円の売り超しとなった。これは先週から三週連続しての売り超しとなる。なお個人・法人・証券会社共に買い超しを継続しており、外国人投資家のみ売り超しということになる(【最新発表リリース、PDF】)。

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10月27日から10月31日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……8591億3410万5000円/1兆3722億1969万2000円(5130億8558万7000円買超)
・個人……1兆8115億8405万3000円/1兆8862億6113万2000円(746億7707万9000円買超)
・外国人……4兆8449億3278万8000円/4兆4285億7793万5000円(4163億5485万3000円売超)
・証券会社……1594億0101万7000円/1619億2011万2000円(25億1909万5000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

8月11日~15日……1001億9073万8000円買超
8月18日~22日……1064億7033万2000円売超
8月25日~29日……1232億4787万8000円買超
9月1日~5日……2113億5241万3000円売超
9月8日~12日……2958億3155万5000円売超
9月16日~19日……1091億3051万6000円買超
9月22日~26日……1476億2196万5000円売超
9月29日~10月3日……3426億6015万5000円売超
10月6日~10日……329億9723万0000円買超
10月14日~17日……2039億8125万1000円売超
10月20日~24日……651億0249万7000円売超
10月27日~31日……4163億5485万3000円売超


今回該当週は10月28日に日経平均がバブル崩壊後最安値の6994円90銭をつけたあと、金曜にやや下げたものの、堅調な動きを見せ「底を打ったか?」と思わせるような相場展開となった。10月が元々乱高下な値動きを見せていたこともあり、色々な意味で節目ではないかという思いを投資家に抱かせたようだ。空売り規制の問題や、アメリカ大統領選挙絡みで買いが進んだという話もある。

しかし部門別の動向を見ると、外国人投資家は前回計測週に続き売り超し、しかも売り超し額を大幅に拡大している。ファンドなどの換金売りがまだ山場を迎えたわけではないことが想像できる。

次週計測週はアメリカ大統領選挙をはさみ、大きく様相を変える展開となった。外国人投資家がどのような投資行動をとったのか。その一端を知ることが出来る売買動向が気になるところだ。

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