ケータイで撮った写真、男女別で異なる利用目的
2008年11月03日 12:00
ネプロジャパンは10月31日、携帯電話のカメラ機能に関する調査結果を発表した。それによると、携帯電話のデジタルカメラ機能で撮影した画像について、「そのまま携帯電話本体に保存しておく」と答えた人が半数近くに登ることが明らかになった。一方で男女別に見ると、男性よりも女性の方が携帯電話のカメラ機能を積極的に活用している様子も見受けられる(【発表リリース】)。
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今調査は10月7日、携帯電話のサイト「ザ★懸賞」上で行われたもので、有効回答数は4275人。男女比は43対57、年齢階層比は19歳以下2%、20代28%、30代46%、40代24%。
携帯電話に付属しているデジカメ機能を用いて撮影した画像について、撮影後どのような処置をしているか。全体としては「携帯電話本体に保存しておく」がもっとも回答者が多く半数近くを示した。
携帯電話のカメラで撮影した画像はどうするか(全体)
次いで「パソコンやSDカードなど他のデバイス(記憶媒体)に移して保存しておく」が25%、「友だちや家族に送る」が11%と続いている。「ブログやウェブサイトにアップロードする」も7%ほどいるようだ。
興味深いのは男女の違い。元々男女別では女性の方が携帯電話に密着したライフスタイルを持ち、携帯電話そのものや各種機能の使用頻度も高いというのが定説(&数々の調査結果による)なのだが、今調査結果でもそれが明確な数字として出ている。
携帯電話のカメラで撮影した画像はどうするか(男女別)
各項目の順位そのものは男女共に変わりはほとんど無い。しかし「携帯電話本体に保存しておく」「パソコンやSDカードなど他のデバイスに移して保存しておく」のような、「とりあえず保管しておいて、後で使おうか」といった消極的保存の選択肢は男性と比べて女性の割合は小さい。その一方で、「友だちや家族に送る」「ブログやウェブサイトにアップする」といった、目的意識を持った上での積極的な利用方法を提示する意見は、女性は男性の約2倍もの回答率を挙げている。「プリントする」にいたっては3倍にも達している。
これは男性よりも女性の方が、「プリクラ」に代表されるような低解像度のデジタルカメラやその類のアイテム、そして「画像そのもの」をコミュニケーションツールとして積極的に活用することにはるかに慣れているからだと思われる。
先日[任天堂(7974)]から携帯ゲーム機ニンテンドーDSの改訂版「DSi」が発売され、その搭載機能に低解像度のデジタルカメラがついていることで話題を呼んでいる。機能そのものは携帯電話や手持ちのデジカメと比べればおもちゃ程度のものでしかないが、その画像を用いた機能が色々と付属しているのが興味深い。今調査と照らし合わせて考えれば、任天堂はDSiで(デジカメ機能を用いて)女性に興味関心を持って欲しいように考えているようにも見受けられる。
今後DSiのデジカメ機能を用いたサービスやソフトにおいて、女性をターゲットにしたものが登場する可能性はけっして低くないといえよう。
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