中国は トルエン入りだと言うけれど 「うちにはそんな しょう油は無いよ」
2008年11月01日 12:00
【キッコーマン(2801)】は10月31日、中国において日本のしょう油などからトルエン及び酢酸エチルが検出され、そのしょう油にキッコーマン製のものが含まれていると在北京日本大使館で発表されたことについて、その量は水道水と比べても低い値に過ぎず、健康に影響を及ぼすとは考えられないことなどを発表した(【発表リリース】)。さらに指摘された商品「公務小醤油」そのものがキッコーマンからは発売されていないと[このページ(jiji.com)は掲載が終了しています]では伝えている。
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今件は10月初旬、中国産の「あん」を食べた人が体調不良におちいった件で、そのあんからトルエンが発見された事件が発生した後、タイミングよく検出された問題。10月31日に中国に輸出された日本製のしょう油やペースト製わさびについて「ごく微量のトルエンが発見された」と中国国家品質監督検査検疫総局から通報を受けた製造元の会社と製品名が発表されている(【朝日新聞】)。
↓
中国の国家機関曰く
「日本のしょう油にも
トルエン入ってるジャン!!!」
↓
しょう油業界団体曰く
「その量、天然成分レベル。
元々入ってるし、
水道水より十分少ない」
↓
キッコーマン曰く
「そんなしょう油、
うち扱ってないヨ」
しかし発表された含有量について、しょう油の業界団体が「元々しょう油の原料に含まれる天然成分レベルのもの。検出濃度も日本の水道水の管理目標値より低く、同時に検出された酢酸エチルも、ワインやビールの通常値よりも低い」という見解を正式に発表している(【発表リリース、PDF】)。
さらにキッコーマン側は発表された「キッコーマン製」とされる「公務小醤油」について、「そのような自社商品は存在しない」ことを各報道機関に伝えている。その上、指摘された中国への輸出業者との取引についても「確認されていない」とし、中国国家品質監督検査検疫総局が調べたキッコーマン製のしょう油は、キッコーマン製ではないことが明らかにされた。
日本の消費者においては、正しい情報のもとで、各種判断を下して欲しいものである。また、正しい生産行動をしている企業は「正しい情報を適切に公開し」、正しい判断の材料を提供してほしいものだ。
(最終更新:2013/09/05)
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