7年越しの「ごめんなさい」を手紙で
2008年11月10日 06:30
イギリス南西部にあるBristolで食料品店Raja Foodsを長年営んでいるImran Ahmed氏(27)は、ある日驚く手紙を受け取った。その手紙には20ポンド紙幣が5枚(計100ポンド、日本円で1万5000円)が貼り付けてあったからだ。そしてその手紙の文面を読み、さらに驚き、感極まってしまった。そこには7年前に同店からたばこを盗んだ泥棒からの、謝罪の言葉が語られていたのだという(【BBC Newsなど】)。
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Imran Ahmed氏と、受け取った7年越しの「ごめんなさい」の手紙(Mail Onlineより)
Imran Ahmed氏が経営するRaja Foodsでは7年前、窓ガラスとシャッターを破られ賊に侵入されたことがあった。手紙の主はその時の「賊」本人であり、その時の行為を心から謝罪すると共に当時盗んだたばこの代金などを同封し、弁償したいなどということが手紙には書かれていた。
ワープロで書かれたと思われるその手紙には、2008年10月15日の日付と共に次のような内容がしたためられていた。
Dear Sirs
(親愛なる店主様)
I am writing this letter to make amends to you for something I have done in the past.
(私は過去にあなたに対して犯してしまった過ちを正し、謝るためにこの手紙を書いています)
About seven years ago I was walking past your shop late one night when I noticed that someone had broken into it.
(およそ7年前、私は深夜にあなたの店に侵入してしまいました)
I used this opportunity to enter your shop where I stole 400 cigarettes.
(そして400箱ものたばこを盗んでしまったのです)
The money enclosed (£100) is to pay for those cigarettes which I stole from you.
(手紙に同封した100ポンドは、そのとき私が盗んだたばこの代金です)
At that time I was heavily using drugs and my life was in a mess, now I no longer use drugs and I strive to lead a decent and honest life.
(当時私は薬の常習者で酷い人生を歩んでおり、あんなことをしでかしてしまいました。でも今は薬も止めて、まっとうな人生を送るように努力を続けています)
As part of my ongoing recovery I try to put right all of the wrongs I have done in the past, at least where I can, and this is why I am giving you back the money which I stole from you.
(私は過去の過ちを反省して、正しい人生を歩んでいくため、少なくとも自分自身ができることをしていくつもりです。今回謝罪の手紙とたばこの代金をお送りしたのも、そのためなのです)
I regret the harm I caused you in the past and I sincerely apologise to you for it.
(私は過去にあなたにしでかしてしまったことに対して深く反省し、後悔しています。そして心の底から謝りたいと思っています)
I was very wrong to do this and I hope that returning the money will make up for this harm, at least in some small way.
(私のしてしまったことは大きな誤りでした。私のこの謝罪文と100ポンドの代金があなたが受けてしまった心の、そして物理的な傷を少しでもいやすことができるのなら、これに勝る喜びはありません)
Ahmed氏はこの100ポンドについて、薬物中毒患者を救うためのチャリティに寄付しようと考えているという。
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